フローリングのお手入れ・補修について
無垢の床材には定期的なメンテナンスが美しいお部屋を保つコツです。

お手入れや補修はどうしたらいいの?

無垢フローリングは、見た目の美しさや本物の木のすばらしさから新築やリノベーションの際にはぜひとも無垢の木の床材を採用したいと考えられる方が多くいらっしゃいます。

しかし、定期的なメンテナンスや傷の補修はどうすればいいのか?というご質問も多くいただきます。無垢フローリングを長く美しくご利用いただくにあたっては、その特性や無垢フローリングの種類をご理解いただき正しくご使用いただく事が大切です。

無垢フローリングの特性

無垢フローリングは、一般的な合板フロアーと違い接着剤を多用せずに無垢の木の一枚で形成されています。専門用語では、「単層フローリング」という言葉で表現されています。(その他、「複合フローリング」や「合板フローリング」があります。)

無垢フローリングは、無垢の木の一層で形成されていますので、湿度や経年変化により収縮と膨張を繰り返して空間になじみ一定期間を経て安定していくという特性を持っています。

※詳しい特性はこちら→http://www.cas-online.jp/character/

無垢フローリングと複合フローリング

日頃のお取り扱い上の注意

急激な温度変化や湿度の変化は、無垢フローリングにとって大敵です。急激な温度や湿度の変化は、膨張や収縮を招き無垢フローリングの割れや塗膜の剥離、無垢フローリングの隙間が開く原因となります。

日常の無垢フローリングのお掃除ポイント

  1. 普段のお手入れは、掃除機や乾いた雑巾でゴミや汚れを取り除きましょう。
  2. 水気が付いたら、速やかに乾いた布などで取り除いてください。
  3. 頑固な汚れが付着した際には、消しゴム等で消してみてもよいでしょう

×水や多量な湿気は大敵

水拭き厳禁

開口部や外気が接する分から水などがかかった場合には、乾いたぞうきんなどで速やかに拭き上げてください。又、水廻り(台所や浴室、トイレ)などで水がかかった場合も同様です。放置しておくと、変色や膨張の原因となります。

サッシ回り部分の結露などによって無垢フローリングが変色したケースも報告されています。水気には十分な配慮をして速やかに乾燥させることが大切です

×暖房設備からの急な温度変化も大敵

無垢フローリングの上でのホットカーペットもご使用も避けてください。急激な温度の上昇により無垢の木材の収縮により無垢フローリングつなぎ目の隙間が開くことがあります。

床暖房をご使用の際には、床暖房専用のフローリングをご使用ください。ストーブなどの暖房設備を使用する際には、床面に直接熱が伝わらないように断熱マット等をご使用ください。エアコンからの送風口からの冷気や暖気により、フローリングの隙間が開いたといったケースも報告されていますので、直接的な温度や湿度の変化から優しく床材を守る配慮が必要です。

無垢フローリング塗装の種類
フローリングのメンテナンス法は塗装によって違う

無垢フローリングは、表面の塗膜の仕様から大きく3つ(塗膜系樹脂塗料、浸透系自然塗料、無塗装)に分けて分類されます。それぞれに合わせた、お手入れの仕方を行う必要があります。選ばれる無垢フローリングの仕様を理解して日々のメンテナンスを行いましょう。

※詳しいページはこちら→http://www.cas-online.jp/user_data/report01.php

塗膜系樹脂塗料 UV塗装 ウレタン塗装

合成樹脂により、無垢フローリング表面を硬化した塗膜で覆う塗装の事を一般的にはUV塗装やウレタン塗装と呼称されます。

無垢フローリング表面を硬化した塗膜で覆うため、無垢材が直接的に熱や湿度から守られるために一般的に多く採用されています。表面を硬化した樹脂の膜で覆うため汚れや水による耐性が高く、日頃のメンテナンスも比較的に簡単であるのも特徴です。

UVクリア塗装

塗膜系樹脂塗料系(塗装品)フローリングのお手入れ方法

  1. 毎日のお手入れは、掃除機で塵やごみを取り除くだけで結構です。表面の汚れなどが気になる場合には乾いた雑巾などで乾拭きを行ってください。どうしても水拭きが必要な場合には、硬く絞った雑巾で表面を拭き上げて水気が残らないようにしてください。水拭きの際に、洗剤等で汚れを取り除きたいときには中性洗剤を薄めたものを含ませ硬く絞ってからご使用ください。
  2. ワックス等の仕様は、基本的には必要ありません。化学薬品が含まれるワックスを使用されると表面の塗膜が剥離したり、変色する可能性があります。頑固な汚れを落とす際や表面の光沢を増す目的でどうしてもワックス等をご使用の際には、ウレタン塗装専用の商品を使用して必ず部分的なためし塗りをしてから塗膜面の艶がわりをご確認の上、ご使用ください。無垢フローリングに使用できるかどうかをワックスメーカーにご確認したほうご良いでしょう。

※艶出し等を目的としたワックス等のご使用には、製品の特性を十分確認してご使用ください。

※水気は無垢材を痛めたり変色の原因となりますので、速やかに取り除いてください。

塗装品床材のメンテナンス方法まとめ

ウレタン塗装やUV塗装を無垢フローリング表面に施した商品には、特別なメンテナンスは必要ありません。基本は、掃除機でゴミをとってから雑巾で表面の汚れを取ってください。

基本的には、定期的なワックス等のメンテナンスは必要ありません。艶出し等を目的としたワックスをご使用される場合には、ウレタン塗装製品に使用できることを確認して、部分的なためし塗りにて艶感などにむらがないかをご確認の上使用してください。無垢フローリングは、ワックス等の水気を嫌います。くれぐれも、ワックス等の水分が残らないようにしてください。

浸透系自然塗料 例:自然塗装・オスモ塗装・蜜蝋ワックスなど

浸透系の自然塗装は、天然由来のオイルや蜜蝋を原料として無垢材に浸透することで無垢フローリングの表面を美しく保つ保護塗料のことを指します。

ウレタン塗装などのコーティング系塗料とは一線を画し、無垢の家具のような自然な仕上がりが特徴的です。浸透系自然塗料は、無垢材表面の汚れやシミからの保護を目的とした塗料ですので表面を硬化させ、傷などを防ぐコーティング系塗装のような効果はありません。

ただし、表面の塗膜をサンドペーパーなどで研磨すれば何度でも無垢の木の美しさが戻り再塗装などのお手入れがしやすいという特徴を持っています

オスモオイル塗装ウォールナット無垢フローリング

お手入れの仕方(自然塗装のフローリング編)

  1. 表面のほこりやごみを掃除機で取り除き、必要があれば乾いた雑巾などで乾拭きして日々のお掃除を行ってください。
    注意:水拭きは表面の自然塗料が取れてしまうので厳禁です。
  2. 浸透系塗料は、必ずメンテナンスをしないと無垢材を痛めるというものではありません。ただし、頻繁に歩行などによって自然塗料が摩耗により取れるケースがございます。その際には自然塗料を再度塗布して乾拭きすることによって艶がよみがえります。一般的には数年に一度程度で、表面のご使用状況に応じてメンテナンスすることによって表面の保護や無垢本来の美しさを持続的に保つことが可能です。

注意:一般的なフロアーワックスは、ご使用できません。(×樹脂系ワックス ×水性ワックス)

自然塗装(無着色)の再塗装の手順

浸透系の自然塗料(無着色)の多くは、天然油成分や蜜ろうを原料としています。自然塗料を取り扱う各社メーカーより販売されている自然塗料をご使用ください。

表面の仕上がりのむらを防ぐため各社メーカーから販売されているためし塗り用の小さなものをご購入いただき試塗りしてから塗装用の自然塗料を購入したほうが良いでしょう。

部分的な再塗装であれば、そのまま乾いた布などに自然塗料を付着させ、再塗装を行ってください。塗料が乾く前に、表面の余分な塗料を乾いた雑巾等で取り除く工程を2~3回繰り返し表面のむらがないように仕上げましょう。

自然塗料は、定期的に塗装することにより時間をかけ無垢材内部まで浸透して保護力が上がり、無垢本来の色艶も増します。塗装面が広範囲に及ぶ場合には、日焼け面などとの仕上げムラをなくすためにサンディング(サンドペーパーで表面を研磨)を施し、下地の無垢材を研磨して自然塗装を施せば全体の色むらなく磨くのも有効です。毛羽立ちを取り除き、再度サンディングと塗装、拭き上げと乾燥の工程を繰り返して下さい。

  • 高温な場所で自然塗料が付着したウェスや雑巾を放置すると自然発火の危険性がありますのでご使用後は、必ず水を入れたバケツなどに浸して処分してください。
  • 塗膜系樹脂然塗料(UV、ウレタン塗装)の上には決して塗らないでください
  • サンディングを行う際には、目の粗い物から細かい物へ数回に分けて研磨して、表面を滑らかに仕上げから塗装を行ってください  (180番→240番→320番)
 

無塗装商品のメンテナンスについて

無塗装フローリングの表面

無塗装商品の無垢フローリングを購入、施工された場合には保護塗料としての自然塗料を現場で施工するのが一般的です。自然塗料に含まれる油分などの保護により無垢材の自然な艶感が増し、より無垢フローリングの杢目や美しさが増します。

無塗装商品をそのままご使用になる際には、水拭きや水分を含むワックス材のご使用は避けて通常のフローリング同様にお手入れしてください。ただし、表面の塗装による保護がありませんので水気や汚れに対しては耐性が低いという事をご理解ください。

※水拭きは厳禁です。無垢材の割れやシミの原因になります。

※一般的なフロアーワックスは、ご使用できません。(×樹脂系ワックス ×水性ワックス)

無塗装フローリングに自然塗料を塗装する際の施工手順

無塗装床材にはワックスなどの施工を強くお勧め致します。
  1. 無塗装商品のフローリング表面をサンドペーパーで研磨して滑らかに仕上げてください。無垢材の表面をきれいに仕上げるコツは、目の粗い物から順に目の細かい物(180番→240番→320番)へ2~3回に分けてサンディングすることにより滑らかに表面を仕上げることが出来ます。
  2. 自然塗料を乾いた布に塗布してフローリングの表面に薄く延ばしていきます。塗布したら乾いた布で必ず吹きあげて余分な塗料を取り除き乾かしてください。一度に大量に塗るのではなく数回に分けて薄く延ばして行くのがうまく塗るコツです。
  3. 自然塗料を無垢材に塗布して乾燥させる際に表面の毛羽立ちが目立つ場合には再度細かいサンドペーパーで研磨してささくれを取りのぞいてみてください。それでも表面の毛羽立ちが目立つ場合にはストッキング等に乾いた布を詰め表面を磨くのが有効です。毛羽立ちを取り除き、再度サンディングと塗装、拭き上げと乾燥の工程を繰り返して下さい。
  4. 自然塗料を塗布した無垢フローリングが十分乾燥すれば完成です。

※高温な場所で自然塗料が付着したウェスや雑巾を放置すると自然発火の危険性がありますのでご使用後は、 必ず水を入れたバケツなどに浸して処分してください。

より専門的な無垢フローリングの傷の補修(リペア)や再塗装について

コーティング系塗料(UV塗装、ウレタン塗装)やアンティーク系無垢フローリングの傷の補修や変色等には、専門的技術を習得したリペア会社への依頼が最も有効です。

部分的な自然塗料の塗装や色隠し補修であればDIYキットを購入しても可能ですが、目立つ傷の補修や全体との色合わせといった専門的な補修は専門的なリペア会社に依頼をするのがいいでしょう。経年劣化や日常生活の床材の磨耗は、どんなに気を付けていても避けられないのが実情です。しかし、アンティーク家具などと同様で無垢フローリングもリペア(補修)することにより長く、本物の無垢の木の経年美を楽しむことが出来ます

塗装割れなどの補修はどうしたらいいの?
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