オイル塗装フローリング愛用者必見のワックスをご紹介
2024.09.13

皆さんは、無垢フローリングや挽板のフローリングは、塗装の種類によってお手入れの方法が異なることをご存じでしょうか。ウレタン(UV)塗装の場合、ワックスがけなどのお手入れは不要です。しかし、オイル塗装のフローリングの場合、定期的なメンテナンスが必要となります。この記事では、オイル塗装のフローリングのお手入れの方法から、さまざまなお手入れ用品の特徴まで解説していきます。
1.無垢床のお手入れをさぼっているととんでもないことに?
オイル塗装のフローリングをお使いの方は、お手入れについてお悩みではないでしょうか。床材を長期間使い続けていると、最初は気持ちよかった肌触りも、以前よりカサカサしているように感じることがあるかと思います。これは、フローリングに施されたオイル塗装の効果が薄れてくるためです。
また、無垢フローリングに限らず、挽板のフローリングなど表面に天然の木材を使用したフローリングは、工業製品のフローリングと比較すると傷がつきやすく、水に弱いという特徴があります。もちろん、そうした傷や水シミを防ぐため塗装が施されているのですが、オイル塗装の効果は持続する期間が限られています。そのため、日常的なお掃除を丁寧に行っていても、だんだんと傷がつきやすくなったり、水シミができやすくなったりしてしまいます。
ご家庭にお子さんがいらっしゃる場合などは特に、床面に覚えのない傷や水シミなどが残っていることも多いのではないでしょうか。塗装の効果が薄れた状態を放置しておくと、水をまったくはじかなくなり、最悪の場合床材にカビが繁殖してしまうなんてケースもあります。
長い期間使い続ける床材だからこそ、正しいメンテナンス方法を知って、丁寧にお手入れをしてあげたいものです。次項ではキャスオンラインが考える、オイル塗装の床材に最適なメンテナンス用品をご紹介します。
2.おすすめのメンテナンスワックス
キャスオンラインが最もお勧めするメンテナンスワックスは、オスモ社の「オスモワックスアンドクリーナー」です。オスモワックスアンドクリーナーは植物由来のワックスです。成分はすべて天然由来のものなので、子供のおもちゃの塗装にも使える(万が一おもちゃを口に入れても問題ない)ほどの安全性です。
ワックス成分だけではなく、油脂汚れを落としやすくする成分なども含まれているので、名前の通り、ワックスがけと汚れ落としが同時に行える商品です。ワックスがけの後は、フローリングがしっとりし、撥水性がよみがえります。塗布した後の乾燥時間はわずか40分ほどなので、ちょっとしたお出かけの前に手軽にワックスがけができます。
また、1ℓで80㎡から100㎡ほどワックスがけ出来るので、コストパフォーマンスにも優れた商品です。さらに、黄色く変色しやすいアマニ油などを使用していないため、塗布後の変色が起きにくいのも嬉しいポイントです。
3.オスモワックスアンドクリーナーの使い方
キャスオンラインおすすめのオスモワックスアンドクリーナーの使い方について詳しく解説していきます。
- ➀まずは、掃除機や硬く絞った雑巾でフローリング上のごみを取り除きます。
- ➁オスモワックスアンドクリーナーを床面に少量ぽたぽたとたらします。分量は1㎡に小さじ2杯程度、畳1枚の広さに小さじ3,4杯程度です。分量が多すぎるとべたつきが残ったり、反対に分量が少ないと十分に塗装の効果が発揮されません。
- ➂ワックスを垂らしたらすぐに、雑巾などの乾いた布で薄く塗り広げます。
- ➃30-40分ほど待って乾いたら完成です。
4.オイル塗装の床材に使えるメンテナンスワックス
一口にフローリングワックスといってもいくつかの種類があり、場合によって使えるワックスが変わってきます。オイル塗装の無垢フローリングのお手入れに使えるワックスについて解説していきます。
・樹脂ワックス
アクリル樹脂やウレタン樹脂などの合成樹脂を主成分としたワックスで、最も一般的なフローリングワックスです。床材の表面に樹脂の塗膜を作るワックスなので、浸透系の塗装であるオイル塗装のフローリングには使うことができません。
・油性ワックス
ろうなどを主成分として溶剤と混ぜ合わせたワックスです。こちらはオイル塗装された無垢フローリングや挽板フローリングなどに使うことができますが、ウレタンなどの樹脂で塗装されたフローリングには使うことができません。今回ご紹介するオイル塗装のフローリングのメンテナンスで使うワックスは、上記の油性ワックスです。
5.各種メンテナンスワックスの特徴
・BIVOS(ビボス)
こちらもドイツ発祥の塗料メーカーリボス社が生産している無垢材のメンテナンス用ワックスです。蜜蝋を主成分とした安全性の高いワックスで、オスモのワックス同様汚れを落とす効果もあります。メンテナンスだけではなく、無塗装の木材に塗料として塗布することもできます。成分にアマニ油を含んでおり、使用後のオイルを含んだ布が自然発火を起こす恐れがあるため、水を満たした容器等に廃棄する必要があります。
・woodfoodワックス
JUNNO DESIGN合同会社が手掛ける木材ケア用品woodfoodのワックスです。100%天然の蜜蝋と、食品同等の安全性をもつオイルを成分としています。塗布することで、木材に保湿・撥水の効果をもたらします。安全性に関してはまな板や子供のおもちゃのメンテナンスに使えるほどです。
また、さまざまな香りが選べるのも特徴の一つで、蒸留オイルを使用した香りも非常に上質です。もちろん、無香料の商品もございます。かなり少量での販売もされている商品なので、床材だけではなく、木製の家具や小物のメンテナンスにも便利です。
・未晒し蜜ロウワックス
6.メンテナンスのタイミングについて
最初に確認したいのは、そもそもお手入れが必要なタイミングがいつかということです。オイル塗装のフローリングのメンテナンスは、目安として1年から1年半に1回をおすすめしております。この期間を過ぎると塗装の効果が薄れてくることが多いようです。しかし、床材の使用状況によっても、お手入れが必要な時期は変わってきます。
期間はあくまで目安の期間であって、床材の表面がかさついたり、水をはじかなくなってきたらメンテナンスが必要なタイミングです。床材の表面に水滴を落とした時、きれいに水滴にならず平たく広がってしまう場合は、塗装の効果が薄れている証拠です。メンテナンスワックスをかけることで、フローリング表面の艶がよみがえり、水をしっかりはじくようになります。
7.まとめ
オイル塗装のフローリングのお手入れについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。無垢フローリングや挽板のフローリングは数十年使い続けることができるものです。丁寧にお手入れをしていけば、天然木のフローリングは時を経るほどに味わいを増していきます。ぜひ正しいお手入れ方法でフローリングの「経年美化」を楽しんでください。