高級な無垢フローリングって何が違うの?価格差の理由を解説

高級な無垢フローリングって何が違うの?価格差の理由を解説

無垢フローリングを検討している方はさまざまな会社の複数の商品を比較されることと思いますが、なぜこのように価格差があるのかと不思議に思われるかもしれません。同じ無垢フローリングであっても樹種や商品の規格など、細かな違いで価格が大きく変わってきます。この記事では、無垢フローリングの価格差がなぜ生じるのか、また高級な無垢フローリングの魅力についても解説していきたいと思います。

1.無垢フローリングに価格差が生じる理由

無垢フローリング オーク

フローリングを選ぶという機会はそう滅多に経験するものではありませんから、相場がわからず迷ってしまうお客様が多いように感じます。わたしたちは日常的に購入するもの、例えば洋服であれば、生地の質感がよいか、縫製はしっかりしているかなど、品質をある程度見定めることができるでしょう。

床材選びも同じように、高いものがなぜ高いのかを知っておくことで、納得のいく選択ができるはずです。ここでは、無垢フローリングの価格を左右する要因について、一つずつ確認していきたいと思います。

・木材そのものの価値

床材の価格を左右する最も大きな要因は、木材の種類による違いです。無垢フローリングに限らず、内装材や家具に利用される木材にはさまざまな種類のものがあります。樹種によって見た目の美しさや機能性が異なるため、価格差が生じます。色味や木目が美しく需要の高い木材は、結果的に価格が上がる傾向にあります。また、耐水性や耐久性に優れるなど高い機能性を持つ木材も、同様に高価になりやすいといえます。

木材の色味については、深い色を持つ木材が比較的希少であるため、ウォールナットやチークなど濃い色味の木材は価値が上がる傾向にあります。また、樹種そのものの希少性も価格に大きく影響を与えます。特定の地域にしか生息しない樹種や、成長に多大な時間を要する樹種は、希少性が高いため高価になります。

・商品の規格による違い(一枚物、ユニ、幅広など)

UNI ソリッド

無垢フローリングの価格は商品の規格によっても大きく左右されます。見た目にも価格にも最も大きな違いが出るのが、UNI(ユニ)タイプと一枚物(ソリッド)の違いでしょう。

UNI(ユニ)タイプフローリングの長さ方向に数枚の木材をつなぎ合わせて作ったフローリングのことで、無垢フローリングではもっとも一般的な規格です。短めの木材をつなぎ合わせるので、それほどコストがかからず、比較的安価な商品が多いのが特徴です。

一枚物(ソリッド)フローリングの長さ方向に対して、一枚の大きな木材を使用するフローリングの規格です。一枚物(ソリッド)のフローリングは、表面に継ぎ目が現れないため、すっきりした空間を演出することができます。しかし、木材を大きく切り出す必要がある分材料費が高くなりやすく、比較的高価な商品が多くなります。無垢フローリングではそれほど流通していない規格といえます。

また、フローリングの幅も価格に影響します。フローリングの幅が広ければそれだけ大きく木材を切り出す必要があるので、コストが上がります。幅が広いフローリングは空間を広く見せてくれる効果があるので、近年さらに人気が増してきています。しかしながら、幅が狭いフローリングにも空間に奥行きが出るという長所があるため、場所や用途によっては幅の狭いフローリングが適している場合もあります。予算とも相談しながら、それぞれの状況にあったフローリング選びができるとよいでしょう。

・木材の産地による違い

木材としての価値が産地によって大きく変わる場合があります。木材は育った土壌や気候の条件などに大きく影響を受けるので、同じ樹種であっても産地によって色味や木目が大きく異なる場合があるからです。

代表的な例はミャンマー産のチークです。チークは世界三大銘木としても名高く、高級材として知られていますが、もともとその多くはミャンマーに生息していた樹木でした。しかし、違法な伐採などが繰り返された結果、環境保全の観点から、近年さらに伐採規制や輸出制限が厳しくなってきています。ミャンマーチークは厳しい規制のため希少価値が高くなり、価格も高騰してしまったので、インドネシアなどの地域で植林(苗木から育てて伐採する樹木)されたチークが多く流通するようになりました。

植林のチークはミャンマーチークに比べて手ごろな価格で手に入るのですが、育った土壌が異なるため、質感や色味は大きく異なります。色味や質感に徹底的にこだわると、木材の産地にもこだわる必要が出てくるわけです。

2.高級な無垢フローリングのおすすめ商品

無垢フローリング ウォールナット

弊社キャスオンラインで取り扱う高級無垢フローリングのご紹介です。

・fl-4101  アメリカンブラックウォールナット無垢フローリング ナチュラルグレード[130ミリ幅/ソリッド/オスモオイル塗装]

価格(税込): 13,534 円 / ㎡
[ 22,330 円 / ケース ]

ブラックウォールナット(胡桃)は世界三大銘木の一つであり古くから高級な家具や内装材、楽器などに用いられてきました。強度が有り加工した際のくるいが少なく唯一無二の色合いの為今日でも絶大な人気を誇ります。BCグレードの為やや節が有り色むらも確認出来ますがソリッド(一枚もの)に加え幅広の130幅、オスモ塗装を施しているので自然な風合いかつ肌触りを体験できる規格となっております。

・fl-1250 ミャンマーチーク無垢フローリング プライムグレード[120ミリ幅/オスモオイル塗装]

価格(税込): 13,931 円 / ㎡
[ 21,175 円 / ケース ]

今回ご紹介する商品は世界三大銘木と呼ばれる「チーク」「マホガニー」「ウォールナット」のミャンマーチークです。チーク材でよく比較されるのがインドネシアチークとミャンマーチークです。インドネシアチークの様な植林栽培により生育され、ある程度の大きさになると木材として流通させるため小径のものが多く、杢目や色も薄めの印象です。それに対してミャンマーチークは天然木の為、年間伐採量も政府により厳しく管理されており、流通量が制限されているため非常に希少価値の高い材料で、外観は杢目もはっきりしていて色も濃いめです。

・fl-6107 オーク(ナラ・楢)無垢フローリング プライムグレード[オスモオイル塗装]

価格(税込): 8,341 円 / ㎡
[ 12,678 円 / ケース ]

フローリングとしての王道的存在であるオーク(ナラ・楢)は大振りの杢目と落ち着いた色合いが特徴的で、時代を問わず常に人気の高い床材として親しまれています。素材事態の特徴としては重厚で仕上がりも良いので家具などの材料としても広く利用されています。表面仕様もオイルにて塗装済みなのでそのまま施工できる無垢フローリングです。

・fl-6202 アッシュ(タモ)無垢フローリング プライムグレード[120ミリ幅/ソリッド/無塗装]

価格(税込): 9,047 円 / ㎡
[ 13,750 円 / ケース ]

タモ材(アッシュと同系統)は、明るい色味と美しい杢目が大変人気の広葉樹として日本でも古くから大変親しまれている木材です。中国の吉林省(北東部)では、冬期の厳しい寒さから色が白く良質のタモ材が伐採されます。良質なタモ材の原木の中から、ほんの数パーセントの一枚物(ソリッド)の無垢フローリングの原板が選別され、無垢フローリングとして製造することが可能になりますので大変、希少なフローリングといえます。和室や洋室、リビングから店舗まで様々なシーンで使用して頂いても空間に落ち着きや安らぎを与えてくれます。

3.高級なフローリングを使う理由

カバザクラ 無垢フローリング

次に、高級なフローリングを使うと、仕上がりが実際にどのように変わるのかについてみていきましょう。

・意匠性の高さ

高価なフローリングには、そのフローリングでしか実現できない意匠性があります。例えば、ウォールナットの木目や色調はプリントでもよく再現されていますが、実際に見てみるとその差は明らかです。ウォールナットの紫がかった色の濃淡や、不規則な木目の立体感は、印刷で再現することができないのが現状です。やはり、木目や色味の美しさにこだわるのであれば、無垢や挽板などの天然木を使用したフローリングを選ぶ方がよいでしょう。

また、すっきりとしたデザインが好みで木の質感にもこだわりたいという場合、選択肢は自ずと限られてきます。木の質感が十分に楽しめるのは、やはり無垢や挽板のフローリングです。しかし、無垢フローリングにはUNI(ユニ)タイプの商品も多いため、すっきりとしたデザインにこだわるのであれば、挽板の商品や無垢の一枚物(ソリッド)の商品を選ぶことになります。

無垢フローリングや挽板フローリングは決して安いフローリングではありません。しかし、工業製品では再現できない質感があるからこそ、価格相応の価値があるといえます。唯一無二の意匠性にこだわってフローリングを選んでみてはいかがでしょうか。

・特殊なデザインのフローリング

高級なフローリングの中には、多くの人がイメージするような一般的なフローリングのデザインとは異なる、個性的なデザインが施されているものが数多くあります。こうした個性的なデザインのフローリングは加工にコストがかかるため、他のフローリングと比べて高価になる場合が多いといえます。

ヘリンボーンのフローリングは、個性的なデザインの代表的な例です。ヨーロッパに起源をもつデザインということもあり、貼り映えは西洋的な上品さを感じさせます。ヘリンボーンのような特殊なデザインによって得られる雰囲気は、他の方法では再現できないものでしょう。

・機能性の高さ

機能性の高さもまた、フローリング選びで欠かせない要素の一つです。単に機能性だけを求めるのであれば、樹脂のシートフローリングを選ぶ方がよいのかもしれませんが、それでも天然木にこだわりたいという方もいらっしゃることと思います。天然木を使用した機能性の高いフローリングとはどのようなものなのでしょうか。

実は、高級木材として流通する樹種は、機能性にも優れている傾向があります。銘木として知られるウォールナットやチーク、メープルなどはどれも木材の強度が高く、傷がつきにくい樹種として知られています。また、チークやウォールナットは、無垢材特有の膨張・収縮が比較的少なく寸法が安定している木材でもあります。

4.オイル塗装の無垢フローリングのお手入れについて

チーク 無垢フローリング

天然木を使用した高級なフローリングの多くは、木の質感を存分に楽しめるようオイル塗装が施されています。今回ご紹介した商品も、ほとんどがオイル塗装の商品です。オイル塗装の商品は、長く木の質感を楽しんでいただけるよう、定期的なお手入れをおすすめしております。この記事では、お手入れ方法も合わせてご紹介いたします。

・日常のお手入れ方法

日常的なお手入れは、通常のフローリングと大きく変わりません。掃除機や雑巾での乾拭きで、フローリング表面のごみやほこりを取り除いてください。水拭きはNGではありませんが硬く絞った雑巾で行ってください。

汚れが特に気になる場合は、オスモウォッシュアンドケアーをおすすめしています。オスモウォッシュアンドケアーは日々の水拭き掃除に使える植物油由来の洗剤で、汚れを落とす効果と木材を保湿する効果を併せ持っています。使い方は簡単で、オスモウォッシュアンドケアーを水で希釈して、雑巾などの布で水拭きするだけです。

・年に1回程度のお手入れ

フローリングのオイル塗装は時間がたつと次第に艶と撥水性が落ちてきます。ご紹介するオスモワックスアンドクリーナーは、フローリングの汚れ落としとワックスがけを一度に行うことができ、フローリングの自然な艶と撥水性が蘇ります。それほど頻繁に使用する必要はありませんが、フローリングの表面の乾燥が気になり、水をはじかなくなってきたらお手入れのタイミングです。1年~1年半に1回を目安にお手入れをしてください。

・オスモワックスアンドクリーナーの使い方

  • メンテナンス方法1
  • メンテナンス方法2

キャスオンラインおすすめのオスモワックスアンドクリーナーの使い方について詳しく解説していきます。

  • ➀まずは、掃除機や硬く絞った雑巾でフローリング上のごみを取り除きます。
  • ➁オスモワックスアンドクリーナーを床面に少量ぽたぽたとたらします。分量は1㎡に小さじ2杯程度、畳1枚の広さに小さじ3,4杯程度です。分量が多すぎるとべたつきが残ったり、反対に分量が少ないと十分に塗装の効果が発揮されません。
  • ➂ワックスを垂らしたらすぐに、雑巾などの乾いた布で薄く塗り広げます。
  • ➃30-40分ほど待って乾いたら完成です。

5.まとめ

今回は高級な無垢フローリングについてのご紹介でしたが、いかがだったでしょうか。同じ無垢フローリングであっても、高価格帯の商品はそれだけで敬遠されがちです。しかし、高価格帯の商品にも当然、それぞれの商品のよさがあるわけなので、一度知っておくと商品選択の幅が広がります。この記事が、価格に納得した床材選びの参考になれば幸いです。

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