なぜリノベーションでオークのフローリングが選ばれるのか
2024.12.26

リノベーションのフローリング選びは種類が多すぎて、どの床材を選べばよいのか迷ってしまう方がいらっしゃるように思います。種類によってフローリングの与える印象は大きく変わるので、悩む方が多いのも事実です。
リノベーションの内装材をお探しの方は、Webや雑誌でオークのフローリングを一度は目にしているのではないでしょうか。オークは現在、フローリング市場の中心といっても過言ではない人気を誇ります。なぜ、これほどまでにオークが選ばれているのか、さまざまな側面からその理由を考えていきたいと思います。
1.「素材感」「木質感」にこだわるリノベーション
おしゃれなリノベーションの床材には、「素材感」や「木質感」のある床材がよく使用されています。「素材感」や「木質感」のある床材の代表が無垢フローリングです。「素材感」とは、天然素材特有の温かみを感じられる質感のことをいいます。まずは、無垢フローリングの魅力について考えていきましょう。
リノベーションでは床材に無垢フローリングがよく利用されています。壁や天井はクロスで柄を変えることができても、特徴的な内装のアクセントにはなりにくいのです。天然無垢の木材が持つ色味や「素材感」は、温かみがあり内装デザインのアクセントになる建材として、おしゃれなリノベーションでよく利用されています。
無垢フローリングには天然の木材特有の色味や質感があります。実際に無垢フローリングを間近で見てみると、木目や色が不規則かつ多彩に変化していることが分かります。無機的な規則性や急激な変化がなく、色や木目のすべてが有機的に変化していく様こそが「素材感」の正体といえるでしょう。
無垢の木材はクロスやシートでは表現できない「素材感」を持っており、デザイン性の高いリノベーション物件では頻繁に利用されているのです。
2.オークのフローリングが人気の理由
・なぜオークはフローリング市場の中心なのか
現在、無垢フローリング市場の中心はオークのフローリングが担っています。なぜこれほどまでにオークが選ばれているのでしょうか。
オーク材はフローリング材としても人気ですが、床以外の内装材や家具材としての利用も非常に多い木材です。また、オークは世界中に生息していることもあり、歴史的に見ても人との関りが非常に深い木材といえます。
木材の性質が日本の気候にも合っているため、広くさまざまな用途で利用されており、認知度の高い木材としての地位を確立しています。もはや、オークそのものがひとつのブランドと呼べるほどに認知されています。
・大ぶりではっきりした木目
オークの大きな特徴のひとつに、大ぶりな木目の美しさがあげられます。色味はナチュラルですが、木目は力強くはっきりとしているところもオークが人気である理由の一つです。無垢フローリングを選ぶお施主様は、工業用のフローリングでは質感に満足できないという方が多いようですが、オークの持つ木目はまさに木材の「素材感」を感じさせてくれます。
・壁面や建具との合わせやすさ
床材選びでの悩みの一つとして、壁面など他の内装材との相性を考えなければならないという点があげられます。オークの色味とも関係が深い事柄ですが、さまざまな内装材や建具と合わせやすいことも人気の理由のひとつです。
オークの色味はナチュラルな空間にはもちろん似合いますが、それだけではありません。木目が比較的はっきりしているため、よりモダンで個性的な空間の中でも、自然素材ならではの魅力を発揮してくれます。
・フローリングとしての機能性
無垢フローリングは一般に傷がつきやすいといわれることがありますが、実際には木の種類によって耐久性が異なります。オークは耐久性に優れた木材としても有名であり、フローリングにした際に傷がつきにくい樹種です。
また、オークは寸法安定性にも優れています。施工後の狂いなども少なく、長期間使用し続けても変形が少ない点もフローリングとして非常に優秀な性質です。
3.オーク無垢フローリングの施工事例
・fl-6109 オークブラシ無垢フローリング施工事例
無垢フローリングの中では幅広の規格である、150mm幅オークの施工事例です。表面にブラシ加工が施されており、木目がより浮き立って見える、独特な仕上げの商品です。お施主様がお持ちの家具に深い色合いの家具が多かったため、ナチュラルな色合いの床材と美しいコントラストを作り出しています。
写真の奥に移るのは、お施主様自ら作られたという落ち葉アート。ブラシ加工のフローリングの風合いとも非常に相性がいいように感じます。ブラシ加工のフローリングは、工業的な質感とは正反対の、味のある雰囲気を演出してくれます。
・FL-6104 オーク無垢フローリング ラスティックグレード施工事例1
節や色むらの多い、ラスティックグレードのオーク無垢フローリングを施工した様子です。無垢の木材らしい表情がより強く感じられます。
ナチュラルな色味のオークですが、黒のアイアン素材などヴィンテージ風の家具ともよく合うことがわかる好例です。ヴィンテージ風の家具には深い色味のものが多いですが、オークは家具の色とコントラストを生み出しながらも、部屋全体を明るい雰囲気に仕上げてくれます。
光が入ると色が少し淡くなり、また違った表情を見ることができます。表情が多彩な点も無垢フローリングの魅力といえるでしょう。木材は光を適度に吸収する性質があるので、目に優しくやわらかい光を返してくれます。
・FL-6104 オーク無垢フローリング ラスティックグレード施工事例2
同じく、ラスティックグレードのオーク無垢フローリングを施工した様子です。広い空間に施工したので、幅広のオーク材が空間を広く見せてくれることがよくわかります。また、節や色むらも写真でしっかり確認できます。不規則な木目を見ると、木材が自然の恩恵であることを改めて感じます。
もともと和室だったお部屋にも、同じオークの無垢フローリングを施工しました。同じフローリングを続けて施工することで、もともと二部屋だったところもひとつの空間として演出されています。
4.リノベーションの床材選びで気をつけること
次に、リノベーションの床材選びで気をつけたい点について解説していきたいと思います。
・壁や建具など他の内装材の色調
床材を張り替える際には、壁や建具との相性を考えなければなりません。床材の色はお部屋全体のベースカラーを決める大きな要因でもあります。
すでに決まっているクロスやキッチンパネルなどの内装材がある場合は、色の相性を考えながら床材を決めるとよいでしょう。先に空間全体のイメージを作っておくことで、他の内装材とのミスマッチを防ぐことができ、理想の空間に近づくことと思います。
・床の厚みの問題
床のリノベーションを行う際の実際的な問題として床材の厚みの問題があります。施工方法によっては選べるフローリングの厚みが限られてくるので、事前に施工業者の方と確認しておきましょう。使える床材の厚みが分かっていれば、フローリング業者とのやりとりもスムーズになります。
・塗装について
最後にフローリングの塗装についてです。無垢フローリングの代表的な塗装はオイル塗装とウレタン塗装の2種類です。塗装の質感の面とお手入れの面に分けて解説していきます。
まずは塗装の質感についてです。オイル塗装は無垢フローリングの一般的な塗装ともいえるもので、木材の質感をしっかり残したまま床に耐水性や耐久性を与えることができます。オイル塗装は工業的な艶がほとんどなく、自然な質感を楽しめるのが人気の理由です。
一方で、ウレタン塗装は比較的に耐久性や耐水性が高い塗装ですが、表面には工業的な艶が残ります。木材の自然な質感にこだわるのであれば、オイル塗装がおすすめです。
・メンテナンスについて
次にお手入れについてですが、オイル塗装は年に1回ほどのお手入れが必要になります。お手入れを行うことでフローリングの味が増していき、長く使い続けることができるのも、無垢フローリングの楽しみの一つといえます。
一方で、ウレタン塗装は基本的には通常のお掃除のみで特別なメンテナンスが必要ないので、事情があってお手入れが難しいという方には最適です。もちろん、ウレタン塗装であっても長い期間を経過すると塗装が剥離してくるので、その際は業者に再塗装を依頼する必要があります。
5.オークの商品紹介
・fl-6104 オーク(ナラ・楢)無垢フローリング ラスティックグレード[オスモオイル塗装]

価格(税込): 6,593 円 / ㎡
[ 10,021 円 / ケース ]
オークのラインナップで最も安価な商品です。こだわりのポイントはリーズナブルな価格とこだわりの仕様にあります。節や色むらなどを含むラスティックグレードは、無垢材らしい表情が豊かでリーズナブルな価格が実現しました。通常の無垢フローリングに比べ幅広材の120mm巾で木目の表情が出やすく表面の塗装には人気のオスモ自然塗装が施されています。
・fl-6109 オーク(ナラ・楢)ブラシ無垢フローリング ナチュラルグレード[150ミリ幅/乱尺/オスモオイル塗装]

価格(税込): 7,368 円 / ㎡
[ 11,935 円 / ケース ]
オーク無垢フローリング150mmワイド幅の乱尺です。幅広の床材を利用した場合、ある程度の広さをもつ空間(リビングなど)は視覚的により広く見えるという特徴を持っており、昨今非常に人気の高い商品です。 商品の特徴としては、乱尺(1ケース1800mmの長さに対して3枚構成)400mm~800mmまでの合計18枚入りです。節や葉節・パテ埋めが入っており、ほどよいナチュラル感が魅力的です。さらに、表面にブラシ加工を施しており、オークの美しい木目が強調されています。表面にはオスモオイルを塗布して仕上げています。
・fl-6108オーク(ナラ・楢)無垢フローリング セレクトグレード[オスモオイル塗装]

価格(税込): 7,418円 / ㎡
[ 11,275 円 / ケース ]
オークの無垢フローリングセレクトグレードの商品で、弊社のグレーディングの上位から二番目にあたるグレードです。プライムグレード以上に自然さを感じられ、ナチュラルグレードより洗練された美しさを感じられる、木材として一番おすすめのグレーディングです。一枚一枚丁寧に施されたオスモ自然塗装が、オーク材の落ち着いた木目と自然な表情を際立たせてくれる、おすすめの仕上がりになっています。
・fl-0978 オーク(ナラ・楢)無垢フローリング プライムグレード[艶消しクリアUV塗装]

価格(税込): 7,379 円 / ㎡
[ 12,100 円 / ケース ]
艶消しUVクリア塗装・ユニ・白太や葉節や小節などを少量含むプライムグレードの商品です。艶消しUVクリア塗装を施しているためメンテナンス性に優れ、90幅のためスタンダードな規格といえます。経年によって色に深みが増すことで、インテリアや空間に調和をもたらしてくれるでしょう。
6.まとめ
オーク材がフローリング市場で人気である理由について考えてきました。オークのフローリングが広く受け入れられている理由を知ることで、さらにオークの魅力が具体的に分かってくるのではないでしょうか。キャスオンラインではフローリングのカットサンプルを無料で3種類まで無料で全国へ発送しております。実際にお手に取って質感を確かめたいという方は、下のボタンからオークのフローリング商品ページをぜひご覧ください。