ヘリンボーンフローリング選定前に見て頂きたい予備知識

ヘリンボーンフローリング選定前に見て頂きたい予備知識

新築、リノベーションを行うご検討時床材の種類の多さに非常にお悩みの方多いのではないでしょうか。ふと色んな床材を見渡してみると市松柄(いちまつがら)やヘリンボーン柄など、柄もののフローリング材を一度は目にするのではないでしょうか。柄もののフローリングとはどのようなシーンに最適なのか?そもそも自宅に使えるのかなど疑問に思うかと思います。

今回はあらゆる柄もののフローリングの中でもメジャーなヘリンボーンフローリングに関して無垢フローリング専門通販キャスオンライン冨島が特徴から規格面、種類に関して解説していきます。

1.ヘリンボーン柄(がら)とは?

ヘリンボーン柄 図

先ず寄木張り(よせぎばり)英名:Parquet小さいピースの床材を組み合わせ柄物のデザインとして張り上げるフローリングの呼称でございます。ヘリンボーン柄とは寄木張りと呼ばれる大枠のデザインの中の一種であり、他フレンチヘリンボーン柄、パーケット柄などあらゆるデザインが存在します。

ヘリンボーン柄 古代ローマ人イメージ

ヘリンボーン柄の歴史は古く遡ること古代ローマ時代、「全ての道はローマに通ず」という言葉が史実に残っている通り古代ローマ人は水道・公共浴場・街道などインフラ整備に長けた民族でございました。

交通インフラ整備を行う際砂利の上にV字型にてレンガを並べると安定かつ強度がある道路を建設できることを発見し、宮殿やお城など階級が高い方受けのお建物にデザインや工法が落とし込まれたと言われております。寄木細工のデザインはその後織物、服飾など流行した後現代に至ってはスーツの縫製の一つとなるなど非常に身近で実用的なパターンでございます。

2.床材においてのヘリンボーン柄の種類

これまでの解説の通り寄木張りと大枠のカテゴリー中の一種がヘリンボーン柄、歴史的な背景からも実用的であり美しいデザインの一つでございます。現代において一概にヘリンボーンといっても数種類のデザインがあり見え方や空間内のニュアンスが変わってきます、次項よりヘリンボーンの主なパターンを解説していきたいと思います。

へリーンボーン張り

へリーンボーン張り

先ずヘリンボーンとは魚のニシン(herring)骨(bone)を掛け合わせたデザインパターンの呼称であり、フローリングの張り方でいうところの逆V字に床張りしていく施工方法でございます。魚の骨がデザインに?何故ニシン?と疑問に思う方も多いはず、ヨーロッパ中世以降キリスト教が広まり「断食」を行うようになりました。お肉や魚を食すことが禁止されておりましたが徐々に魚を食べても良い風潮が強まり当時ヨーロッパでは魚類の中にてニシンが一般的であり加工技術も優れていたことから我々日本人でいうところの「鮭(さけ)」がニシンだと言い伝えられております。

いわゆるオーソドックスなヘリンボーンは「気品」「豪勢」「優雅」など印象付けるデザインとして定評があり、独自性が高い為空間のコンセプトの上流に位置する程周囲の内装資材やインテリア・照明など影響を受けます。エッジが立った空間の演出から張り分けを行い部屋ごとの役割を明確にするなどデザイン面以外においても実用的な用途として使われることが多く、床面にデザインをお求めの方に非常に向いているパターンと言えるでしょう。

フレンチヘリンボーン

フレンチヘリンボーン

フレンチヘリンボーンは端を斜めにカットしたフローリングを120°で合わせていく床張り方法でございます。矢羽根上に組んだ中心の位置が直線になる為オーソドックスなヘリンボーンよりもスッキリとした印象になります。また通常のヘリンボーンとの一番の違いが既述した矢羽根上に組んだ中心の位置が直線上になる点です。

通常のヘリンボーンだと「少々生々しい」「床面が主張しすぎる」等の印象があるお施主様にはフレンチヘリンボーンをお勧めしております。クラシカルなテイストも良し、現代的なニュアンスを演出されたい方に向いているパターンといえるでしょう。

3.見え方が変わる?フローリング材の種類

ヘリンボーンとはパターンなど順を追って解説してきましたが、同様のヘリンボーンであってもフローリング材の種類によって見え方や求めているイメージにマッチするかどうか変化していきます。次項よりフローリング材の種類について解説していきます。

クッションフロア(CF)・塩ビシート

ヘリンボーン 塩ビシート

ヘリンボーン柄をご検討する上で各種フローリング材の中でも1番安価かつ導入のハードルが一番低いと言われるクッションフロア、塩ビシート。名の通り「ポリ塩化ビニール」で出来ているフローリング材でございます。お手入れ不要や抗菌、水気に強いなどの特徴にて展開されており各メーカー幅広いラインナップがございます。

塩化ビニールで形成されている為「光沢が出る」「パターンが同一になる」など人工的なニュアンスが出てしまうのが難点ではあるものの、水気に強い為トイレや洗面所・キッチン付近など水まわりにて使われるケースが多いです。

無垢フローリング

無垢フローリング ヘリンボーン

無垢フローリングとは生粋の100%無垢材で形成されているフローリングであり、塩ビシートなど人工的なフローリングと比べ天然木が故の天然のデザインパターン触れた際に木質感・視覚的に立体感などを十二分に堪能することが出来ます。

一方で床張りする際極めてテクニカルな工法な為施工が大変な点、収縮や反りなどネガティブな点があるもの経年変化や調湿効果の恩恵があるなどメリットもございますのでビジュアルや木質感をとるか、工期や金額的な側面両軸でご検討いただいております。

 

複合フローリング

ヘリンボーン 複合フローリング

複合フローリングとは10-12mmの合板基材の表層に2-4mm程の無垢材を張り合わせたフローリングの呼称であり挽板フローリングとも呼ばれます。無垢フローリングとほぼ同等の質感に加え無垢フローリング材のデメリットである収縮や反りなどの形状変化のリスクを軽減したハイブリッドフローリングでございます。

fl-3901 オークフレンチヘリンボーンフローリング

オークフレンチヘリンボーン 複合フローリング

複合のヘリンボーンフローリングにおいて施工手間を軽減するよう、数枚で1ユニットのフレンチヘリンボーンフローリングが展開されており、デザイン面や機能的な面双方兼ね備えた規格が主流となっております。キャスオンラインではオーク材とブラックウォールナットと2種類のフレンチヘリンボーン複合フローリングをご用意しております。

fl-3902 ウォールナットフレンチヘリンボーンフローリング

ウォールナットフレンチヘリンボーン 複合フローリング

弊社サイト内よりカットサンプルを3枚まで無料にて発送しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

4.ヘリンボーンを採用する上でのメリット・デメリット

一際おしゃれなデザインパターンのヘリンボーンフローリング、web上やSNSにおいても人気の部類であり「我が家においても有りなのかな?」とご検討されている方は多いはず。しかしながら実際には住まいにおいては何事も適材適所でございましてご検討されている方向けにメリット・デメリットを解説していきましょう。

メリット①お住まいのイメージのミスマッチが少ない

イメージのミスマッチが少ない

ヘリンボーンは独自性が非常に高いデザインパターンであるが故に、色調や材質自体を間違わなければ思い描いたイメージ同様ミスマッチが生じにくいと言われております。また木質フローリング(無垢・複合)においては材自体の個性よりヘリンボーンのパターンの主張が強い点が特徴でありメリットでございます。

対して材自体の個性が強すぎるとヘリンボーンのデザインと相乗して独自性が非常に高い床面となりますので、ご注意が必要です。

メリット②お部屋の役割を区分化出来る

お部屋の役割を区分化出来る

ヘリンボーンの床材は通常のフローリングの貼り方(長手方向に張る)と相性がよく、お洒落な方は斜め張りとヘリンボーンを組み合わせたリビングを形成するなどあらゆる張り方を駆使しされます。無論リビング全てヘリンボーンのみでも問題ないのですが、お住まいの生活動線に適した役割を担うケースもございます。

例えば「キッチンのみヘリンボーンを採用」「リビングルームの半分をヘリンボーンに」など住まいの床面に役割やリズムを作る際に独自性が高い床面のパターンを採用される傾向にあり、お部屋というよりはスペースごとにテーマや思い入れのある方向けのアイデアでありメリットとも言えるでしょう。

デメリット①どうしてもコストがかかってしまう

デメリットとして第一に挙げられる点はコストが高い点。ヘリンボーンの木質フローリングに関してですが材自体のコストも高い傾向にあり、床張りする際のコストも高く、工期も通常より長めに設定しなくてはなりません。

しかしながらどうしてもヘリンボーンのパターンを採用されたい方はお見積もりご確認後、最低限張るスペースを抑える、安価で理想のヘリンボーンを見つけるなどご検討していただく必要がございます。

デメリット②場所によっては部屋が狭く見える

部屋が狭く見える

ヘリンボーンのデザインを狭い場所や暗い場所などに床張りすると視覚効果により圧迫感や少々狭いといった印象が残ると言われております。採光が取れており、見渡しが良好なリビングスペースなどに床張りした際意匠性を発揮するパターンでございます。

また「ヘリンボーンは飽きやすいですか?」とご相談頂くケースが意外に多いです。お部屋のテーマや材質によりけりですが、適材適所である点は否めません。なぜご希望の場所にて独自性が高いデザインを採用するのか意図がしっかりさえしていれば飽きず親しみある床面になるかと思います。後半精神論っぽくなりましたが、自信がない方は全力で後押しいたしますのでお気軽にお問い合わせいただければと思います。

5.ヘリンボーンフローリングが張り映えするシーンと印象

では最後に具体的にどういったシーンでヘリンボーンを使えば良いのか?柄物のフローリングとは言え全て張るも良し、部分的に使うも良し何事も適材適所かと思います。
実例や参考イメージをご紹介して参りましょう。

お部屋の全体に張る

ヘリンボーン 施工イメージ

ヘリンボーンフローリングをお部屋全体に張った場合どういった印象を与えられるのでしょうか?一言で表現すると「優雅」「豪華絢爛」などラグジュアリーかつ歴史的な背景を彷彿とさせる印象を与えることが出来るでしょう。

全て柄物の木質(無垢・複合)フローリングでございますと無垢材の表情・輪郭がしっかりする為、木の種類によって色彩や表情の引き立ち具合が変わる点を抑えて頂きますと強調・したい、強弱を抑えたいなど理想の空間イメージがはっきりするでしょう。

同居室内にて部分的に張り分ける

ヘリンボーン 施工イメージ

既述しておりますがヘリンボーンフローリングの代表的な使い方の一つとして、いわゆる通常の木質フローリングと同じ空間内にて張り分けし共存することが出来ます。共存出来るとはいえどのフローリングでもマッチするといった意味合いでは無く、冒頭で申し上げた通り色調や個々の床材のキャラクターを理解したのち張り分けが出来ると言った見解です。

オーク材でしたらオーク同系色で長物の無垢フローリングとヘリンボーンフローリングを合わせるのが極度なお洒落さんでない限り無難かと思いますが、想像を絶するチャレンジを行いたい方は出来る限りご協力させて頂きたいので直接お問い合わせ頂ければと思います。

お部屋ごとに張り分けを行う

ヘリンボーン 趣味部屋

「オーディオルーム」「趣味部屋」「テレワークスぺース」などご自身が居室空間において滞在時間が多いスペースにヘリンボーンフローリングを導入するケースは意外と多くリビングと比較した場合全く異なる印象を与えるフローリングはどれ?などお問い合わせ頂く機会がございます。

ヘリンボーン 廊下

またゲストが頻繁にいらっしゃるお住まいに関してリビングと同一素材で廊下をヘリンボーンにしたらどのような印象になりますか?等ご連絡頂く機会がございます。廊下は奥行きがありリビング部に入る扉を開けると同一素材の幅広フローリングを張ることによって開放的なお住まいの印象を与えることが出来ます。これまで解説した通りヘリンボーン柄はお住まいの印象を変化させる為のテクニックの一つとして使える為平凡を脱却する為のツール・選択肢としてご認識頂ければと思います。

6.まとめ

如何でしたでしょうか、ヘリンボーンフローリングの特徴と種類を併せて解説いたしました。フローリングを選定する際ショールーム巡りを行うとヘリンボーンや市松張り、ちょうな加工など独自性が高いデザインを見てみる機会は非常に良いかと思います。どういったデザインがあり規格があるなど理想の住まいに一工夫入れる今出ないとわからないかと思います。

理想の住まいの床リノベを行う際ヘリンボーンを検討してみたいとお考えの方はお気軽にお問い合わせ下さい。無垢フローリング専門通販キャスオンラインでは弊社フローリングサンプル3種類まで無料にて全国発送しております。下記バナーよりフローリング一覧をご確認頂けますので是非ご覧ください。

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