値上がり続く建材、選ぶなら今?無垢フローリングのお得な選び方
2025.05.22

2025年、暮らしのあらゆるものがじわじわと値上がりしています。
食料品や日用品はもちろん、家づくりに欠かせない建材も例外ではなく、床材や水回りの設備など価格が上昇しているという話を、既に耳にされた方も多いのではないでしょうか。
そんな中で、無垢フローリングをご検討中のお施主さまからお問い合わせ頂くのが、「やっぱり無垢って高いですよね?」というご相談。
確かに高級な床材というイメージを持たれやすい無垢フローリングですが、実際は如何なものなのでしょうか?
この記事では、建材価格の高騰が続く今だからこそ見直したい、無垢フローリングの価格と価値の話をお届けします。
「無垢にしたいけど、予算が心配……」という方へ、ちょっと意外なお得な選び方のヒントもご紹介していきます。
なぜ建材が値上がりしているのか?

2025年以降ももっと価格が上昇していくのか?値上がりしている要因を考えてみる。
原材料・物流費の高騰が背景に

ここ数年、木材の価格が世界的に上昇しています。
特に、輸入材を中心に価格が上がっている背景には、原木そのものの需給バランスの変化に加え、輸送コストの高騰や国際的な物流の不安定さが大きく影響しています。
また、円安の影響もあって、海外から入ってくる建材は以前より仕入れコストが高くなり、結果として消費者が手にする商品の価格にも跳ね返ってきている状況です。
合板や突板も値上がり傾向

無垢フローリングより安価な印象のある「合板フローリング」や「突板フローリング」などの複合材も、実はここにきてじわじわと価格が上がっています。
理由は、構造用の合板や接着剤などの副資材も軒並み高騰しているためで、コストを抑える選択肢だったものが、意外と割安感が薄れてきているという現実があります。
つまり、「無垢は高い、合板は安い」というこれまでのイメージが、少しずつ崩れ始めているのが、いまの建材業界の空気感でもあります。
法規制や品質基準のアップデートもコストに

近年では、国内外での建材に対する安全性や品質基準が年々厳しくなっています。たとえば、ホルムアルデヒド規制や防火性能の基準強化、シックハウス対策など。
無垢フローリングに関しても「F☆☆☆☆認定」など、安心して使える品質基準が求められるため、これらの検査や証明の取得にもコストがかかっています。
見えないコストともいうべきか単純に木材が上がった?輸送費が上昇などのトピックが多くキャッチアップされる中で世界の環境基準とあわせる適合すべきコストが
アップデートコストと言われております。目に見えづらいコストの上昇も複合的な要因の一つと言えるでしょう。
2.無垢フローリングは本当に高いのか?
→「無垢=高い」は本当?価格のリアルを見てみましょう。
「高い」のイメージは昔の話?
「無垢フローリング=高価」というイメージは、たしかに一昔前までは間違っていなかったかもしれません。
しかし現在は、無垢フローリングといえども樹種やグレードなどの選び方によって、価格帯に幅があり、思っているより手の届きやすい選択肢が増えているのが実情です。
例えば、節のある栗(チェストナット)材や樺桜などは、価格をぐっと抑えながらも無垢ならではの質感や温かみを楽しめる素材として人気があります。
広葉樹の中でも長らく日本に輸入されてきた歴史があり、オークやウォールナットなど比較するとややニッチですが比較的価格が安定していて、ナチュラルな見た目と手の届きやすさの両立がしやすい樹種といえるでしょう。
さらに最近では、節ありやラスティックグレードといった自然な表情を活かした仕様が好まれるようになり、価格を抑える要因の一つになっています。
ランニングコストも意外とお得?
初期費用の面では、たしかに無垢材の方が割高に感じるかもしれません。
しかし、長期的に見たときのメンテナンス性や張り替え頻度の少なさという視点で見ると、実は無垢材の方が結果的にコストパフォーマンスに優れる場合もあるのです。
合板や突板のフローリングは、表面材が薄く、一度大きく傷がついたり剥がれたりすると、修繕や全面張り替えが必要になることが少なくありません。
一方で、無垢材は削って再仕上げができるうえ、多少の傷やへこみも「味」として楽しめるという特徴があります。
さらに、オイル仕上げのフローリングであれば、部分的なメンテナンスを自分の手で気軽にできるのも大きなメリット。
最初は少し勇気のいる価格に見えても、10年、20年と使い続けていくうちに、「むしろ安かったかも」と思えるかもしれません。
3.価格を抑えて無垢フローリングを選ぶには?
→ 賢く選べば、無垢でも予算内でおさまります。
樹種とグレーディングで賢く選ぶ
無垢フローリングをできるだけコストを抑えて導入したいという方は、まずは樹種とグレード(等級)に注目してみましょう。
参照図:代表的な床材の樹種を価格と硬さの相関関係図

同じ無垢材でも、樹種によって価格は大きく異なります。
たとえば、ウォルナットやチークなどの高級材は世界的に名の知れた銘木なのでどうしても価格が張りますが、パイン、バーチ(サクラ)、栗(チェストナット)などは品質とコスパのバランスが非常に良好で、初めての無垢材にもおすすめです。
無垢フローリング専門店キャスオンラインフローリングのグレーディング

また、グレードに関しても、「節あり」「色ムラあり」などの表情豊かな仕様を選ぶことで価格を抑えられます。
近年は、むしろその自然のままのラフな表情が好まれる傾向もあり、コストダウンしつつデザイン性も高めることができるのは嬉しいポイントです。
セール・アウトレットをうまく活用
さらに、無垢フローリングをお得に導入する方法として、セール品やアウトレット在庫を狙うのも賢い選択です。
弊社サイトも年1度セールを行っておりますがECストアを見渡すと、時期によって在庫整理や限定キャンペーンが行われることがあり、そうした機会に好みの樹種や寸法の床材を見つけられれば、想像以上に手頃な価格で無垢材を手に入れられることも。
数量限定、質には全く問題のない商品も多いため、「とにかくコスパ重視で探したい!」という方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
4.こんな時代だからこそ「長く使えるもの」を
→ 長く使えて、愛着がわく。そんな床を選びませんか?
10年後の満足度で選ぶという考え方

今は、先が見えにくい時代ともいえます。
物価が上がり、暮らしにかかるコストが増えていく中で、「今いちばん安いモノ」を選びたくなる気持ちは、誰しもが持つ自然な感情です。
でも、だからこそ、10年後も好きでいられる床材を選ぶことが、結果として暮らしの満足度につながるのではないでしょうか。
無垢フローリングは、年月を重ねるほどに風合いを増し、色味が深まり、家族の思い出とともに育っていく床材です。
はじめは少し頑張ったとしても、その選択が「本当に良かった」と思える日が、きっと訪れるはずです。
メンテナンス性と安心感

さらに、無垢材の魅力のひとつに、肌ざわりや安心感があります。
裸足で歩くとふわっと柔らかく、冬でも冷たさを感じにくいのは、無垢フローリングならではの特性です。
お子さまやペットとの暮らしにおいても、化学的な塗膜が少なく、安全性の高い素材として支持されているのもポイントです。
オイル仕上げであれば、ご自身でのお手入れも簡単で、自分の手で床を育てていくような楽しみも味わえます。
ただの床材ではなく、「暮らしの一部」になっていく――そんな存在を求める方には、無垢フローリングはとても相性の良い選択肢だと思います。
5.インフレ2025年お得な無垢フローリング3選
→スペック木質感が優れておりコストパフォーマンスが高い床材3選
fl-2702 カバ桜(サクラ・バーチ)無垢フローリング ナチュラルグレード【源平】

価格(税込): 5,210 円 / ㎡ [ 7,918 円 / ケース ]
源平とは心材(赤身)と辺材(白太)の両方が混在している規格を指し、お色のコントラスト、色ムラが多い仕様でございます。
カバ桜特有の滑々な木肌を感じて頂きたく自然オイル塗装を施しており無垢材の質感を充分に堪能できる床材です。
木肌の明るさは室内を明るい印象を与え、「清潔感・爽快感」を印象付け、程良い硬さは優しさや温かみを感じることが出来ます。
節を取り除いておりますのでメイン・サブルーム、和・洋問わず活躍してくれる商品企画となっております。
fl-6110 オーク(ナラ・楢)無垢フローリング ラスティック&ラフグレード

価格(税込): 5,720 円 / ㎡ [ 8,693 円 / ケース ]
ラスティック&ラフグレードには、大ぶりな節やピースごとの濃淡の色味差が大きなものなどが混在しているので全体的にワイルドな印象が特徴的なオーク材の無垢フローリングです。
定番品のラスティックグレードよりも選別がラフであるというのがこの商品のグレーディングの由来となっております。
オーク材のフローリングは無垢フローリング以外でも家具や建具など用途が多く世界的に需要過多な樹種なので年々コストが上がっております。
節や色ムラは多いグレーディングですが120mm幅・オイルフィニッシュオーク材を味わっていただけるスペックとなっております。
fl-6043 チェストナット(本栗)無垢フローリング ナチュラルグレード

価格(税込): 5,347 円 / ㎡ [ 8,127 円 / ケース ]
弊社ではオーク材とよく比較される樹種が栗(チェストナット)無垢フローリングです。木肌がナチュラルカラーである為オーク・栗・アッシュの3種はよく比較対象として挙げられます。
違いを一言で表すのであれば、オークは「男前」栗は「気品漂う」アッシュは「ジャパニーズモダン」といたところでしょうか?
オーク材程の主張はないですが少々大人し目な杢目・インテリアや空間のシーンとの調和が容易く、古来水回りに使われていた背景もあり環境に適用や実用的な側面も兼ね備えております。
弊社サイトにてカットサンプル3種まで無料にて全国発送しておりますのでお気になさった方は下記ボタンよりお取り寄せ頂ければと思います。
6.まとめ|高そうより長く使えるを選ぶ時代へ
建材価格が上がり続けている今、無垢フローリングを“贅沢品”として敬遠してしまうのは、ちょっともったいないかもしれません。
樹種やグレード、選び方を工夫すれば、予算に合わせてちょうどいい無垢フローリングを選ぶことができる時代になってきています。
そしてなにより、無垢材は「長く使えること」こそが最大の強み。
手間をかけながら育てていく、その過程までもが暮らしの楽しみになる――そんな視点を持ってみると、無垢の価値は、きっと数字以上のものとして感じられるはずです。
「無垢=高い」は、もう過去の話かもしれません。
これからの暮らしを見据えて、本当に満足できる床材を選んでみてください。