無垢フローリングに暖かさを感じない3つの理由

無垢フローリングに暖かさを感じない3つの理由

無垢床Q&Aシリーズ第9弾は無垢フローリングをご検討・採用後稀にご相談頂くフローリング表面の暖かさ・冷たさに関して。合板やシートなど工業製品に該当する一般的なフローリング表層の温度感は冷たく、冬場は特に冷たい空気が足元付近に滞留する為底冷え致します。これまでの住まいのフローリングが冷たかった為新たな住まいの床材選択肢として「無垢フローリングにする」「床暖房にする」などの需要は年々増してきているように思えます。

今回は後にも先にも後悔しないよう事例と併せて無垢フローリング専門通販キャスオンライン冨島が無垢フローリングを採用しても暖かさを感じない理由をご紹介していきましょう。

1.暖かさを感じない理由①:表層の塗装

先ず無垢フローリングは丸太から切り出した木材を一枚のフローリング材として形成されております、何か張り合わせているわけでは無く中も外っ面も全て生粋の木材でございます。こういったご説明を受けると「木材だから暖かいのかな?」と誰もが床面が暖かくなる印象を受けるのではないでしょうか。

しかし上記の説明にはさらに先の話題がありまして我々が生活において大事なフローリング表面には、キズが付きにくい、水が染み込みにくい、床材が長持ちしやすいよう大きく分けて下記2種類の塗装がございます。

自然オイル塗装

自然オイル塗装

自然オイル塗装とは、自然由来の油分や蜜蝋などの自然ワックスは無垢材に浸透して無垢材を保護する塗装方法です。自然界に存在する天然成分にて構成されている塗料なのでや安全な生活を送りたい・健康意識にこだわりが有る方に人気の塗料でございます。

木材と非常に相性が良く、無垢材本来の表情を際立たせて自然な艶感を引き出します。触り心地や歩き心地に関して木質感を感じやすい為、工業的なフローリングと比べると暖かさを感じやすく、無垢材本来の調湿効果や香りなどメリットとして捉えられる効果に期待できます。

ウレタン(UV)塗装

ウレタン塗装

ウレタン塗装とはフローリング材表面にウレタン樹脂塗膜を施し硬化させることで、キズや水気から表層を保護する塗装方法でございます。樹脂の硬い塗膜がかかり工業的な艶感が出ます。無垢フローリング表層を保護する塗料として従来は一般的な塗装の一つでした。

光沢・艶感があり人工的なニュアンスは残るものの、耐衝撃性や水気には強く豆なメンテナンスは不要の為今も尚一定数のシェアを誇ります。一方で樹脂にてコーティングされている為木質感を損ない硬さや冷たさなど感じる為デメリットとして捉えられることも。無垢材としての特徴や機能など期待出来ませんが生活においての機能面が高いと言えるでしょう。

上記2点オイル塗装・ウレタン塗装を比較した際ウレタン塗装は冷たく人工的な硬さを感じるといったご意見が非常に多く、対して自然オイル塗装フローリングは床面が暖かく木質感を感じる点に関しては分があるでしょう。いずれもメリット・デメリット元より生活においてどういった点を重視するのか念頭に置き選定頂きます。暖かさを取るのであれば、自然オイル塗装に分があると言えるでしょう。

2.暖かさを感じない理由②:針葉樹?広葉樹?

針葉樹か広葉樹

次に挙げられる点としては針葉樹か広葉樹なのかといった点に関して。針葉樹と広葉樹と言っても非常に分かりづらいかと思いますが、針葉樹は杉や檜(ヒノキ)や松など主に国産の木が多く、広葉樹はオークやチーク、ウォールナットなど主に外国産の木が多いことが特徴です。下記より針葉樹と広葉樹の特徴に関して解説していきます。

針葉樹(しんようじゅ)

杉無垢フローリング

杉 フローリング

針葉樹のフローリング材の多くは杉や檜など国産材の樹種が多く、古来より和なデザインの空間設計を用いる際に重宝されてきた背景がございます。針葉樹の数ある特徴として、軽量であり加工しやすい為柔らかさが挙げられでしょう。針葉樹は水や栄養分を取り込む「管」が太く、建材として乾燥を行うと「管」が空洞となり空気を含む層となります。

空気の層は断熱効果があることから温かみを感じやすいことで知られております。反面空気の層が多いということは柔らかさが有るが故に傷が付きやすい、水が染みこみやすいなど生活においてのネガティブな部分ですが暖かみや木材自体の特徴である香りや質感などは堪能しやすい点は針葉樹のストロングポイントかも知れません。

広葉樹(こうようじゅ)

オーク無垢フローリング

広葉樹 フローリング

広葉樹のフローリング材はオークやチーク、ウォールナットなど外国産の樹種が多く、近代の西洋デザインの空間設計を用いる際に重宝されてきた背景がございます。広葉樹の特徴として衝撃や傷に強く、堅牢性(かたさ)が適度にありデザイン性が高い点が挙げられでしょう。針葉樹と比べ広葉樹はゆっくりと成長していきます、ゆっくり成長すると大きな樹木になるまで時間はかかるものの木材内部の密度が高くなり重く硬い材へとなりえるのです。

木材内部の密度が高い為傷が付きにくく、木材加工品として形成する際針葉樹に比べ歪みが生じにくい点がメリットとして挙げられます。反面空気の層が少ない為冷たく、歩行感覚として足元に硬い印象が残るネガティブな部分も顕在化しておりますがフローリング材に関しては樹種や規格などあらゆるデザインがあり、反りが生じにくいなどストロングポイントがございます。

3.暖かさを感じない理由③:無垢フローリングと複合フローリング

暖かさを感じない最後の理由として同じ木質フローリングでも無垢フローリングなのか?複合フローリングなのか?といった点です。近年フローリング材の技術発展の恩恵なのかじっくり確認しないと無垢フローリングは複合フローリングなのか分かりづらいかと思います。我々が現場にお伺いすれば幾分か分かりますが、一般的に建材リテラシーが少ないと分からないかと思います。

◆複合フローリング 図

複合フローリング 図

少々ばかり概要ですが複合フローリングとは基材と呼ばれる合板上に無垢材を張り合わせているフローリング材を指します。一見無垢フローリングに見えますが、合板を張り付けたハイブリッドな木質フローリングであり無垢フローリングのデメリットと捉えられる収縮や反りなど形状の変化を緩和させる機能を兼ね備えております。

複合フローリング 施工事例

加えて無垢フローリングの形状変化をほぼ解消している為フローリング材の幅が広い為視覚効果で空間を広く見せれるなど、デザイン面にこだわることができ床暖房対応、汚れが付着しにくい、掃除がしやすいなど我々が生活に必要な機能を兼ね備えた仕様が充実しております。

しかしながら当然我々のフローリング材が我々のニーズを満たす程自然の恩恵とはかけ離れてしまい、同じ木質のフローリングでも冷たい、芳香性が無い、質感が不明確など本来の木材を再現できない結果となります。

無垢フローリング 図

対して無垢フローリングは100%生粋の木材の為複合フローリングと比較すると暖かみはあるものの、既述した通り表層の塗装や広葉樹なのか針葉樹なのかで変化していきます。無垢フローリングにて暖かみを最大限に堪能されたい方は針葉樹+オイル塗装となるでしょう。針葉樹の選定が難しい場合は広葉樹にて比重が軽い樹種+オイル塗装の組み合わせでしょうか。

これまで述べた内容の通りですが、無垢フローリングだから全て暖かみがあるという訳ではございません。人工的なフローリングよりは暖かみは感じるかもしれませんが、樹種や規格、仕様など加味しつつご検討して頂ければと思います。

4.床暖房設備と挽板フローリングの選択肢

これまで無垢フローリング自体の暖かみを感じない理由に関して解説してきましたが、近年省エネ住宅の基準が見直され健康面においても床暖房が再度注目されております。床暖房設備を導入すると省エネ化になるのかといくつかの条件があり、ZEH住宅といわれる生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅の観点からも床暖房機器によって効率化が出来ると言われております。先ずそういった床暖房機器があるのかメリット・デメリット踏まえ解説していきます。

電熱式床暖房

電熱式床暖房

先ず電気式床暖房は床下に設置したパネルや電熱線にて床面を温め同時にお部屋の温度も上がると言った電力を熱源とする床暖房を指します。電気を通すと、設定した温度のまま床面を温める床暖房もあれば、温度センサー機能を完備し、床面が冷えている箇所を温め温度管理を行う機器も有るなど電気式と言ってもあらゆるラインナップがございます。

蓄熱を行う電気式床暖房以外は初期コストも安く設置がしやすいなどメリットがございますが総合的にランニングコストが高い点がデメリットと言えます。しかしながら初期費用の観点、構造がシンプルな設備は敷居が低い為選択肢としてはあっても良いのかなと思います。

温水循環式床暖房

温水循環式床暖房

対して温水循環式床暖房とは床下に温水が循環するマットや管を設置し床及び空間を暖める設備でございます。中でも空気の熱を利用してつくった温水にて足元をあたためるヒートポンプ式の床暖房自然エネルギーにて熱源を発生させる為省エネ指数が高く理想の床暖房設備です、しかし初期コストが高い点がデメリットと言われております。

従来より温水循環でメジャーな設備ですとガス給湯器で沸かしたお湯を循環させるガスによる温水循環の床暖房でしょうか。ガスなので熱源を循環させるスピードが速い為早くお部屋を暖めたい時など重宝されるのですが、近年エネルギーが高騰している為ランニングコストが高い点がネガティブなポイントです。

床暖房設備に最適な挽板フローリング

床暖房をご検討される上で無垢フローリングは急激に熱源を伴う為弊社ではあまりお勧めはしておりません。しかしながら、木質感を堪能しつつ人気ラインナップ内の樹種より床暖房に対応できるなどのラインナップを近年ぞくぞくと入荷しております。下記より人気どころの挽板(複合)フローリングをご紹介致します。

オーク複合フローリング

オーク複合フローリング

通常価格:12,430 円/ケース(税込)
平米価格:7,626 円/㎡(税込)

オーク複合フローリングは弊社床暖房対応フローリングラインナップの中でもロングセラー商品で、リリース当初から長らく人気を博しております。昨年から今年にかけては12mm厚のオーク複合フローリングが人気であり中でも程よく節感があるグレーディングが人気であり、価格も市場よりやや安価にお出ししております。

お気になさった方は弊社商品カットサンプル3枚まで無料にてお送りしておりますので下記よりご確認下さい。

ブラックチェリー複合フローリング

ブラックチェリー複合フローリング

通常価格:14,190 円/ケース(税込)
平米価格:8,706 円/㎡(税込)

ブラックチェリー複合フローリングもオークと同じく複合フローリングリリース時より人気商品であり、洋風・和風問わず意匠面においては他と被らず優しさや清潔さを演出する際に用いられます。最大の特徴は経年変化と言われ、床面全体のコントラストに深みが増し高級感や、無垢材にこだわりがある風合いを再現致します。

ブラックウォールナット複合フローリング

ブラックウォールナット複合フローリング

通常価格:14,190 円/ケース(税込)
平米価格:8,706 円/㎡(税込)

ブラックウォールナットは世界三大銘木の1種として古くから世界的に認知され、高級銘木の一角として人気を博しております。塗装品では再現出来ない漆黒のコントラストが印象的ですが、歩行感、触れた感触は滑らかであり無骨さに反したきめ細かさはブラックウォールナットの隠れた特徴でございます。

人気どころの床暖房対応複合フローリングを一挙3種ご紹介致しましたが他にも面白い規格やスペックの商品ございますのでさらに気になさった方は下記より複合フローリングの商品一覧をご紹介しておりますので
ご参照頂ければ幸いです。

5.まとめ

今回無垢フローリングに対して暖かさを感じない理由を3点にまとめ解説させて頂きました。無垢フローリング=全て暖かいという訳ではなく規格やスペックなど上手く合致すると質感、歩行感、温度等床面に暖かみを感じる傾向にあります。しかしながら先ずは選定される当初なんの木なのか?どんな塗料が塗装されているのか?などカジュアルなところから情報を切り取りつつ、もし床に張ったらどんなお部屋になるのかな?などイメージを膨らまして頂くのが良いかと思います。

無垢フローリング専門通販キャスオンラインではご検討希望の際弊社商品3種まで無料にて全国発送しております。以下よりフローリング一覧(床材ラインナップ)を掲載しておりますので気になる床材がございましたら是非カットサンプルをお手に取って頂き質感や色味等ご確認下さい。

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