無垢フローリングの種類や仕様に関しては様々な専門用語があり、なかなか一般の方には馴染みのないものが多く分かりにくいようです。まずは形状に関して専門的に使われる用語について説明していきましょう。

無垢床材の形状

1.ユニ[Uni].......ユナイテッド[United]の略

ユニタイプの無垢フローリングは日本で最も一般的な無垢フローリングの主流と言える形状と言えるでしょう。一枚の板を形成するために長さがまちまちの数枚の板を接着剤で縦方向へつなぎ合わせ一枚の床材を形成しています。

 無垢の木を無駄なく使用する事ができるため価格を抑えることができ、施工する際の手間が軽減できるため多く利用されています。
一枚板(ソリッド)と比較して無垢材の特徴である曲がりなどを軽減できるため、商品ロスが若干少なくて済むのも人気の一つに挙げられます。
見た目にも一枚ごとの若干の杢目の特徴が異なるため無垢らしい表情を楽しむことができます。

使用する際の注意点
数枚の無垢板を接着剤でつなぎ形成しているため、湿度や衝撃に弱いため土足での使用には不向きだと言えます。下足での使用をメインとした箇所に使用されるのが一般的だと言えます。

2.ソリッド・OPC(ワンピース)タイプのフローリングとは

ソリッド=かたまりの略ですが、一般的な無垢フローリングの多くがつなぎ目がある仕様(ユニ)に対して、つなぎ目のない一枚板で形成されたフローリングを指します。OPC(オーピーシー)とも呼ばれることもあり、ワン(1)ピース(枚)の略語でソリッドと同様の意味をさします。

一枚の長さは商品によって異なりますが、一枚板で形成されるため比較的高価で希少価値が高く評価されます。土足文化の一般的な欧米やヨーロッパなどでは比較的多く使用されており、衝撃に比較的強く表面を研磨することにより何度でもその表情が蘇るのもメンテナンス先進国の欧米、ヨーロッパ諸国で人気の一つに挙げられます。無垢の木の自然な表情が豊かに表現されやすく、大らかで自然な杢目の美しさを住空間に演出してくれるでしょう。

使用する際の注意点
一枚の無垢板を使用したフローリングの為、無垢材の特徴である曲がりや割れが発生しやすく施工する際のロスもユニと比較して若干多い。又、施工する際にも無垢材の特徴を熟知した技術と経験が必要とも言われる。

3.FJL

FJLフローリング図解FJL=フィンガージョイントラミネイテッドの略語。一枚のフローリングを形成するのに数枚〜十数枚の板を接着剤によって縦つぎや横つぎを施して形成されたフローリングを指します。接着剤を多く使用して形成されており無垢材のロスも少ないため比較的安価な商品が多いです。

このFJLという床材の仕様は、無垢フローリングの価値観も多様化する近年では以前ほど多く使用されない傾向にあります。(なるべく接着剤を使用しないユニやソリッドタイプのフローリングが人気です。)

フローリングとしての利点は、一枚に使用される無垢の板材の大きさが小さい為、寸法の安定性や無垢材の弱点である割れや曲がりなどが比較的少ないという特徴も持っている事が最大の利点と言えるでしょう。

使用する際の注意点
接着剤を使用した接着面が多いため、長年使用した場合に接着箇所の剥離などの可能性がある。
衝撃にも弱いため、土足での使用は厳禁と言えます。

4.乱尺

乱尺とは尺(長さ)が乱れている(揃っていない)という意味で無垢フローリングの一枚ごとの長さが揃っていない形状の無垢フローリングの仕様を指します。それぞれの長さはまちまちですが、一枚ごとのフローリングの形成に接着剤を使用していないのが特徴です。
ソリッドを定尺(長さが均一)であるのに対して乱尺は長さがまちまちの一枚板と言えます。ユニやFJLフローリングが日本で多く利用されているのに対して乱尺やソリッドフローリングは欧米・ヨーロッパでの無垢フローリングの主流とえいます。
厚みや幅などに重厚感があるのも特徴とえいます。無垢の木の自然な杢目や表情を活かしやすく、無垢材に対して関心の高い本物志向のお客様に人気があります。

使用する際の注意点
施工する際に仮並べ等を施し、バランスを見ながら施工する必要があります。長さがまちまちの無垢の木の板をフローリングとして使用するため施工する際の手間もかかります。

5.ヘリンボーン

名称の語源はヘリン(にしん)ボーン(骨)を意味し、魚のにしんの骨のような矢印模様を連想させることから名付けられています。古い西洋の佇まいを連想させることから高級レストランやホテル、ダンスフロアーなど西洋とゆかりの深い場所に利用されています。住宅等に利用されるケースは一般的には希と言えます。

使用する際の注意点
一枚ごとのピースが小さく、施工する際の全体の組み合わせやバランスを考慮して施工する必要があるため熟練の技術と経験が必要で手間も大変かかる。

無垢床材の塗装

無垢フローリングの種類や仕様に関しては様々な専門用語があり、なかなか一般の方には馴染みのないものが多く分かりにくいようです。まずは形状に関して専門的に使われる用語について説明していきましょう。

1.UV塗装

UV(ウルトラバイオレットの略)とは紫外線を意味します。専用のウレタン系の塗料に紫外線を照射して化学反応により無垢フローリングの塗膜面を硬化させる手法から一般的にUV塗装と呼ばれています。

UVカットを目的とした塗装と勘違いされがちですがそのような効果はありません。無垢フローリング表装面の保護を目的に施される塗膜系塗装仕上げとしては最も一般的な塗装方法として多くのフローリングで採用されています。塗料の配合と紫外線を照射する時間を調整することで表面の艶を出したり、抑えたりすることが可能です。
塗膜系塗装の特徴として、表面に塗装の膜を施し、軽微な傷や衝撃から床材を守る効果が有ります。湿度を通さないため無垢材の呼吸を止め、反りや曲がり、割れなど無垢材の欠点を補強する反面、無垢材の調湿機能などの効果はあまり期待できませんし、素足で歩いた時に感じる質感も表面の塗膜により冷たく感じます。視覚的には表装面に施された塗膜により独自の艶やテカリが出るという特徴があります。
UV塗装以外の塗膜系塗装仕上げとしては、ポリウレタン塗装やラッカー仕上げなどがあります。

2.自然塗装(浸透性塗装仕上げ)

塗膜系塗装仕上げとは違い、無垢材の調湿機能を活かした効果が期待できます。自然塗料とは、天然の油成分や蜜蝋などの主成分を原料に配合された塗料を指します。

UV塗装に代表される塗膜系塗装とは、名称は似て非なる物と言えます。無垢材の表装面に付着して木材の表装面を乾燥や水滴から優しく守り、日常生活で付いた軽微なキズなどを目立ちにくくする効果が期待できます。ただし、衝撃や傷を防ぐ事を目的とした塗装ではありません。

健康に配慮した商品が多く何度でも手軽に塗装を施すことができるという利点がありますが、フローリング表装面の保護という観点では塗膜系塗装同様の効果は期待できません。

自然塗料を施すことによりフローリング表面の自然な杢目の表情を際立たせる効果もあるため、視覚的にも自然派志向が高い近年では多くの自然塗料が日本で取り扱われ人気があります。
天然由来の成分である原材料で構成されていることが多く、ドイツなどの環境基準先進国などから輸入されるオスモ、リボス、などの製品が有名です。

3.無塗装

読んで字のごとく無垢フローリング表面には、塗装を施していないフローリングを指します。一般的には施工する際に自然塗料を施して表装面を保護することが多いのですが、塗料や塗装の好みや嗜好が多様化しているため無塗装で流通することが近年増えています。

 無塗装の状態で施工した場合には日焼けや酸化が進み、一定の時間を経て茶色や褐色に変化していきます。素足で触れた際の質感は柔らかさや温かみを感じやすく、無垢材の特徴でもある調湿機能にも優れています。しかし、表面の汚れや傷は目立ちやすいという特徴があります。

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