ウォールナットフローリングの特徴と魅力について
2023.12.02
ウォールナットは、北米を代表する広葉樹で無垢フローリングの樹種の中でも人気の樹種です。高級銘木の一つとして世界的に人気であり、ホテルやリゾートなどラグジュアリーなシーンで使われることで知られ今日も尚人気を博しております。ウォールナットのフローリング材の魅力やその特徴について解説しています。
目次
1.ウォールナットの床材が魅力の理由とは?
◆ブラックウォールナットフローリング
ウォールナット材は、北米広葉樹を代表する木材です。世界的にも、「チーク」「マホガニー」と並び称される世界三大銘木に数えられています。ウォールナット=「クルミの木」と言えば一般の方々にもわかりやすいかもしれません。
ウォールナット材の正式名称は、アメリカンブラックウォールナット(American Black Walnut)。ブラックウォールナットは、無垢材でありながら茶~黒褐色の深い色味を持ち、他の木材では代用がきかない為にその希少性が高く評価されています。
◆ブラックウォールナットソリッド 施工事例
ブラックウォールナット材は、その独特の色味と広葉樹特有の美しい杢目を併せ持つため高い意匠性が常に世界の建築家やインテリデザイナーの方たちから評価されています。ウォールナット材が世界的に高い評価を受けているのは意匠性の高さだけではありません。
ウォールナット材は衝撃や摩耗にも強く、加工性が良いので高級家具材としても多く利用されているのです。木肌は適度な油分を含み大変なめらかで触り心地も良く体に触れることの多い家具材や床材としても適しています。
2.ウォールナット材ってどんな木?
◆ブラックウォールナット 原木
日本国内で一般的にウォールナットと呼ばれるのは、アメリカ~カナダを中心とする北米原産のアメリカンブラックウォールナットを指します。広い意味ではクルミ科の樹木ですので日本の鬼クルミなどとは同種ですが杢目や色味は全く違います。
ウォールナット材の4つの特徴
- 特徴①ウォールナット材は、北米広葉樹を代表する樹木です。
- 特徴②茶~黒褐色の色味を持ち、希少性が高く世界的に評価が高い。
- 特徴③木肌は適度な油分を含みなめらかで家具材や床材に適しています。
- 特徴④重厚な芯材(赤味部分)は、衝撃にも強く加工性や塗装にも適しています。
◆「ウォールナット材の用途」
- ・主に高級家具材や楽器、内装用建材、床材としても多く利用されています。
- ・耐衝撃性が高く古くはアメリカのライフル銃の柄の部分に使われてきました。
- ・高い意匠性から高級車の内装やスマートフォンなどにもウォールナット柄が使われています
3.ウォールナットフローリング材のタイプや種類について
ウォールナットフローリング材には大きく分けて2つのタイプがあり、「無垢材のフローリング」と「挽板(複合)タイプのフローリング」の2種類に大別できます。
無垢材のウォールナットフローリング
無垢材とは、無垢の木でできたフローリングを表します。無垢フローリングにも細かくタイプが分かれます。加えて無垢材のフローリングにはグレードが存在し床材の価格が変動を与える要素として起因しています。
無垢材フローリングの規格
◆ウォールナットフローリング ユニ
ユニとはunitedの略で、ウォールナット材の端材を継いでフローリングとして形成した規格の一つ。ウォールナット材問わず無垢フローリングの中でも標準的な規格でございます。継ぎ目が有ることで杢目や無垢材自体の表情が多く見られるため自然な風合いを求められる方に人気の規格です。
◆ウォールナットフローリング ソリッド
ソリッドとはウォールナットフローリング材の一枚ものとして形成した規格の一つでありOPC(onepiece)とも呼称されます。継いでいない分高価であり、一枚もののフローリングは大変希少とされております。継いでいない分銘木の表情が生々しく表現され、高級感を与える空間や樹穆の魅力を好まれる方に人気の規格です。
◆ウォールナットフローリング FJL
FJLとはフィンガージョイントラミネイトの略称であり縦方向+巾方向を数枚のピースを繋ぎ形成した規格の一つです。継ぐ目が多い為やや安価であるものの、デザイン面においてやや柔らかい印象を与える際に使われた実績が多く少々ポップに、無垢材自体だと重すぎる空間に最適な規格でございます。
ユニ・ソリッドなど簡単に規格に関して解説致しましたがさらに知識をより深堀りしたい方は無垢フローリングの規格面に関して解説している記事ございますので下記より参照ください。
◆無垢フローリングの形状や塗装
複合フローリングのタイプ
複合フローリングとは合板の基材に無垢材の挽板や突板を貼り合わせて形成されるフローリング材を指します。挽板と突板は、表層の無垢材の厚みの違いによって分けられます。
挽き板複合フローリング
突き板複合フローリング
・挽板複合フローリング:表層の無垢材の厚みは2~4mm程度。無垢の質感が強いのが特徴。
・突板複合フローリング:表層の無垢材の厚みは0.2から0.4mm程度。施工性に優れています。
同じ木質のフローリングでも無垢材・挽板・突板によって見た目や価格、メンテナンス方法など異なってきます。そもそも無垢フローリングと合板のフローリングの違いをまとめた記事を下記リンクにて記しておりますのでお気になさった方は是非ご覧ください。
◆無垢と合板フローリングの違い
無垢フローリング専門店キャスオンラインで人気のウォールナット4選
fl-3104 アメリカンブラックウォールナット複合フローリング ナチュラルグレード
ブラックウォールナットフローリングの中でも最も人気な床材であり、無垢フローリング材では難しい150㎜幅の幅広材3mm厚の無垢材を表層の挽板材に使用しています。表層はオスモオイル[艶消し]を採用、ウォールナット特有の滑らかな質感もキープしており床暖房対応の為床暖ユーザーの方に長らく支持されているフローリングでございます。
fl-4101 アメリカンブラックウォールナット
無垢フローリング ソリッドナチュラルグレード
ブラックウォールナットの希少なソリッドタイプ(1枚もの)の無垢フローリングでございます。130mm幅、上記同様オスモオイル仕上げの床材であり、複合フローリングとの最大の違いは力強い杢目と色味、良い意味で生々しいウォールナット材でございます。ショールームにて絶大の人気を誇る1品です。
fl-3151 アメリカンブラックウォールナット
複合フローリング 12mmナチュラルグレード
fl-3151 アメリカンブラックウォールナット
複合フローリング 12mmナチュラルグレード
ウォールナットのラインナップ内でも12mm厚挽板2mmの為ローコストを実現しているフローリングです、勿論床暖房対応であり表層をオスモオイルで仕上げております。施工性能も高い、マンションのリノベーションなどお客様のご要望によって開発されたフローリングでございます。
4.ウォールナットフローリングの施工事例
ブラックウォールナットは黒色無垢フローリングの代表各であり、ラグジュアリーなシーンやシックで落ち着きの有る空間を演出する際に使われるケースが多く塗装品にて再現出来ない色調・コントラストは世界中の銘木を好まれる方々を古くから魅了している樹種です。
居住空間は勿論のこと、商業建築においてもブラックウォールナットを採用される機会も多く高貴な印象から素朴なイメージ等幅広いシチュエーションに対応でき杢目の力強さが象徴とされてますが、触り心地は滑らかで気品も兼ね備えている樹木でございます。
5.まとめ:ウォールナットの床材・フローリングの魅力と特徴について
ウォールナットは、世界的にも有名な広葉樹です。床材として使用される際にも大変おススメできる樹木です。ウォールナット材の特徴やその魅力は以下にまとめられます。
- ・原産地は北米で世界を代表する広葉樹木で高級材としても有名。
- ・茶~黒褐色の色味とその美しい木目は、高い意匠性が評価されている。
- ・衝撃や摩耗にも強く、適度な油分を含むためなめらかな木肌は家具や床材に適している。
- ・一般的に「ウォールナット」とは、北米原産のアメリカンブラックウォールナットを指す。
床材で使用する場合には床材のタイプや塗装の種類などあります。その点は個々のメーカーやお店によって違いますので確認したほうが良いでしょう。ウォールナット材は、落ち着いたシックな色合いで意匠性に優れた木材です。ぜひ床材選びの参考にされてください。
無垢フローリング専門店キャスオンラインショップでは無垢フローリングをご検討頂く方のために弊社商品3種まで無料でサンプルを全国発送しております。以下よりウォールナット材フローリング一覧(床材ラインナップ)を掲載しておりますので気になる床材がございましたら是非カットサンプルをお手に取って頂き質感をご堪能下さい。
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