[古材風の壁を造る木材はないだろうか? ウェザードウォールボード]
2019.05.27
「古材風の壁を造る木材はないだろうか?」
リノベーションをするお客様から「足場板」や「古材は扱っていないの?」というお問合せをよく頂きます。足場板や古材は大変素晴らしいが全て一点物で再現性が無いので当社では扱っていない。古材に代わる木材や壁材はないだろうかという発想からウェザードウォールボードを取り扱うようにした。 北米産のウェザードウォールボードは、本国アメリカでもリノベーション物件や新築物件の壁材や天井材として利用されてきた。アメリカ本国でも、古材の再利用はブームのようだがやはり一点物で高価であるというのが難点だ。そこで開発されたのがウェザードウォールボードという商品。植林木で再生可能なポプラ材を原材料にして特殊な乾燥を施すことにより色むらを再現している。あえて大ぶりな節や表面のラフな加工を残すことにより古材調の風合いを演出してくれる。 大ぶりな節や製材した際の表面のノコ目を荒々しく残すことにより本物の古材と遜色ない質感を演出している。 特別な乾燥技術処理により古材調の色むらを再現している。 原材料は全て植林で生産可能なポプラ材を使用している。ポプラ材は日本では街路樹のポプラ並木でおなじみの木材。成長性が高く何度でも伐採が可能な再現性の高い木材として有名でもある。
「色のばらつきを利用した意匠性の効果」
様々な樹種を組み合わせて色のばらつきを出す事は可能だが、単一の樹種で色のばらつきを出すことはできない。ウェザードウォールボードに梱包されている木材はランダムで様々な色の木材が混在している。数十年使い古したかのような自然な色味が最大のポイントで、塗料を使用して着色した色合いとは違う。色のばらつきや節があることにより無垢材らしさや古材のような質感が際立っていると言える。
「さらに古材感を演出する塗装の演出」
ウェザードウォールボードを使用した壁面をさらに古材感を演出することも可能だ。ローラーを使用して水性塗料を塗装すれば、ウェザードウォールボードの最大の特徴である「色のばらつき」と「表面のラフなノコ目」がさらに際立つ。あえてムラを付けてラフに仕上げる事が最大のポイントだ。白色などパッケージに混在していない対照的な色味をラフに塗装することで古材感が増す。
「施工する際の注意点」
施工する際にはピンタッカーで表から止める。ピンの頭はマジックなどで黒く塗っておけばほとんど目立たない。ウェザードウォールボードは、乾燥による曲がりや若干のかけ節などを含んでいる為、下地材の処理にも注意が必要。下地の合板などを黒色で塗装しておくと隙間が出来た際にも目立たなくなり美しく施工することが出来る。
今回紹介された壁板の商品スペック
商品名 | HP-5013 ウェザードウォールボード |
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サイズ | (L)1220㎜×(T)9.5㎜厚×(W)98㎜巾 8枚入り 0.85㎡ |
仕様 | アンティーク調壁材・一枚板・ポプラ・節や色むら含む・厚みムラあり(ラフ仕上げ) |