無垢フローリングの幅や厚みを徹底解説!流行やおすすめは?
2023.11.10
フローリングを選ぶ際に幅の種類に迷うこともあるかと思います。フローリング材には、種類ごとに一般的な規格やサイズがあります。木質フローリングの幅は、お部屋の見え方や施工手間などにも大きく影響してきます。
フローリング材は主に以下の3種類があります。
- 種類①無垢フローリング
- 種類②挽板タイプの複合フローリング
- 種類③突板・シートの複合フローリング
それぞれの種類で幅や厚さが異なります。
フローリング材の厚みは、計画段階での床面のレベルを合わせるうえで重要な要素となります。フローリングの幅や厚みに関する最近の流行と併せてぜひ参考にしてください。この記事では無垢フローリング床材専門店「キャスオンライン」の冨島が無垢フローリングにまつわる知識やお手入れ方法などをわかりやすく解説していきます。
目次
- 1.一般的なフローリングの幅や厚みとは?
- 無垢フローリングの一般的な幅や厚み
- 挽板タイプの複合フローリングの一般的な幅や厚み
- 突板・シートタイプの複合フローリングのサイズ
- 2.無垢フローリングの幅や厚みに一般的な規格がある理由
- 120㎜幅を超える幅広無垢フローリングが少ない理由や注意点
- 90㎜幅以下の幅狭無垢フローリングが少ない理由や注意点
- 150㎜幅を超える場合は挽板フローリングがおすすめの理由
- 無垢材なら15㎜厚がスタンダードな理由
- 挽板材なら12㎜か15㎜厚がスタンダード
- 3.近年の流行は幅広タイプのフローリング
- 無垢フローリングなら120㎜幅が人気
- 挽板フローリングなら150㎜幅以上が人気
- おすすめは木質感が高めのゆったりワイドタイプ
- 4.フローリングの幅によって変わる見た目の印象
- 幅広タイプで変わるお部屋の印象や見え方の違い
- 幅狭タイプで変わるお部屋の印象や見え方の違い
- 5.まとめ
[幅について]
[厚みについて]
1.一般的なフローリングの幅や厚みとは?
◆木質フローリング
木質フローリングには大きく分けて3種類のタイプがあります。
- 種類①無垢フローリング
- 種類②挽板タイプの複合フローリング
- 種類③突板・シートの複合フローリング
フローリングのタイプによって厚みや幅に関する規格が変わります。ここではフローリングのタイプを無垢材と挽板、突板やシートタイプの3タイプに分けて幅や厚みに関する解説をしていきます。
無垢フローリングの一般的な幅や厚みとは?
◆無垢フローリング
[無垢フローリングの一般的な幅や厚みは?]
無垢フローリングの一般的な厚みは15㎜がスタンダードな規格です。
無垢フローリングの一般的な幅は90㎜や120㎜がスタンダードな規格です。
無垢フローリングとは?
無垢フローリングとは、表面から内部まで天然無垢の木材100%でき形成される床材です。木材の表面と内部が同一の樹種で形成されるフローリングで、無垢材の自然で豊かな表情が魅力です。
挽板タイプの複合フローリングの一般的な幅や厚みとは?
◆挽板フローリング
[挽板タイプの複合フローリングの一般的な幅や厚みとは?]
挽板フローリングの一般的な厚みは12㎜や15㎜がスタンダード規格です。
挽板フローリングの一般的な幅は150㎜~190㎜がスタンダード規格です。
挽板タイプの複合フローリングとは?
挽板とは、2~4㎜程度の無垢材を合板基材と併せたフローリング材です。無垢材の木質感と収縮や膨張が少ない合板の機能性を併せ持っているため150㎜を超える幅広材のフローリングが多く存在します。
突板・シートの複合フローリングの一般的な幅や厚みとは?
◆突板フローリング
[突板・シートの複合フローリングの一般的な幅や厚みとは?]
突板・シートフローリングの一般的な厚みは12㎜がスタンダードな規格です。
突板・シートフローリングの一般的な幅は303㎜がスタンダードな規格です。
※突板・シートフローリングは溝の本数によって見た目が変わります。
※1本溝=150㎜幅程度 2本溝=100㎜幅程度
突板・シートの複合フローリングとは?
突板やシートタイプの複合フローリングとは表層に無垢材の突板や木目を精巧に印刷したシートと合板を接着した複合フローリング材です。
2.無垢フローリングの幅や厚みに一般的な規格がある理由とは?
120㎜幅を超える幅広無垢フローリングが少ない理由とは?
無垢材では、原材料がそのままフローリングとして形成されます。そのため、120㎜幅を超える無垢材は高価で原材料が確保しにくい点が挙げられます。加えて無垢材は、湿度や温度の変化からの影響を受け収縮や膨張などが変化しやすく床材の隙間、割れや曲がりなどが発生しやすいのです。
海外でも150㎜幅などの幅広の無垢の床材は存在しますが、フローリングの変化を抑えるためには、幅が広い床材は同様に厚みも厚くするのが一般的で18㎜厚以上の床材で使用されています。
90㎜幅以下の幅狭無垢フローリングが少ない理由とは?
90㎜幅よりも狭い無垢フローリングは資材の調達も可能で材料費も安いので製造は可能です。しかし、張り手間といって床材を張っていく工数が増え現場での施工代が非常に高くつきます。仮に60㎜幅のフローリングを施工しようとしたら120㎜幅の倍の手間とコストがかかります。
工期が短く限られた予算内で仕上げる必要がある日本では幅狭フローリングが普及しないのであまり商品自体が流通していないのです。ただし、ヘリンボーンなどの意匠性を追求した無垢材は日本でもごく一部で流通していますが、施工手間含み非常にコストと職人さんの技術が必要になります。
150㎜幅を超える挽板フローリングがおすすめの理由とは?
表層に2~4㎜程の無垢材の挽板を使用した複合フローリングには、>無垢材の意匠性の高さと複合フローリングの機能性を併せ持っています。150㎜幅を超える幅広の挽板フローリングは、膨張や収縮などの変化が少ないので床暖房などの設備と併用して使用することも可能です。
無垢材なら15㎜厚がスタンダード
日本では90㎜幅や120㎜幅の無垢材が主流であり、無垢フローリング材の厚みは15㎜が最もスタンダードです。日本向けのフローリング材の原材料は、15㎜がほとんどでそれ以外は原材料が確保できないのです。加えて150㎜を超える幅広の無垢材を使用する際には、無垢材の形状変化を抑えるために比例して厚みを厚くする必要があります。海外では土足文化が主流なので日本よりも厚めの、18㎜厚や20㎜厚のフローリングが主流です。
挽板フローリングなら12㎜か15㎜厚がスタンダード
挽板フローリングの一般的な厚みは、12㎜か15㎜厚が最もスタンダードです。一般的な挽板の厚みは2㎜~4㎜程度です。挽板と接着する合板の厚みを調整することにより12㎜や15㎜厚のフローリングを製造することができます。
3.近年の流行は幅広タイプのフローリング
フローリングにも流行があり、私たちの生活上のニーズや意匠的なトレンドを反映しています。ここでは近年のフローリングの流行の中で代表的な幅や質感に関する流行を紹介していきましょう。
無垢フローリングは120㎜幅が人気
◆栗無垢フローリング120mm幅施工事例
無垢フローリングは、代表的な90㎜幅よりも120㎜幅が人気です。わずか30㎜の違いですが、無垢材の木目の表情がより鮮明になります。幅がより広くなることによって空間が広く感じるといった視覚的効果もあるようです。無垢フローリングで人気の代表的な樹種としてはオーク材が人気です。
挽板フローリングなら150㎜幅以上が人気
◆オークブラシ複合フローリング150mm幅施工事例
挽板タイプの複合フローリングでは、150㎜幅を超えるワイドタイプのフローリングが人気です。大手建材メーカーでも一部の最高級グレードでは、幅広タイプの挽板フローリングがラインナップされています、無垢材等同等の質感でありながら、150㎜を超える幅広タイプの木目は非常に意匠性が高く人気を博しています。
おすすめは木質感が高めのゆったりワイドタイプ
以前から意匠性の高さからヨーロッパでは幅広タイプの挽板フローリングが、人気がありました。欧州や北米でも古くから無垢の木材の美しい表情には普遍的な人気があります。近年になって、日本でも150㎜幅を超えるようなワイドタイプの挽板フローリングが人気です。ただし、幅が広いことに加えて無垢材の質感があるというのが近年の流行のポイントです。
◆150㎜幅を超える挽板フローリングの一部紹介
4.フローリングの幅によって変わる見た目の印象
フローリングの幅はお部屋の印象を変えます。フローリングの幅が変わることによって見た目の印象を変えるので樹種の選定以上に重要の要素として覚えておくと良いでしょう。
幅広フローリングで変わるお部屋の印象
◆オーク幅広フローリング施工事例
幅広タイプのフローリングは、空間を広くゆったりと見せる効果があります。無垢や挽板フローリングの場合なら樹種によって変わる木目の表情もよりダイナミックで鮮明になります。上記の写真には150㎜幅の挽板フローリングが施工されています。
幅狭フローリングで変わるお部屋の印象
◆オーク幅狭フローリング施工イメージ
幅が狭いフローリングは、視覚的な効果から幅広のフローリングより空間が少し狭く感じますが、奥行きがある印象を与えることが出来ます。ただし、無垢材などの木質感が高いフローリングの場合には板の枚数が多い為木目の色や模様のコントラストを楽しめます。
5.まとめ
フローリングの幅や厚みについて解説してみました。無垢フローリングや挽板フローリングの近年のトレンドは幅広タイプです。ただし、流行も変わるので将来は新たなトレンドが生まれるはずです。フローリングの幅は、見た目の印象に大きな影響を与えます。ぜひ参考にしてフローリング選びにお役立ていただければ幸いです。
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