希少な銘木ミャンマーチーク・優れた性質や魅力

ミャンマーチーク トップ

日本においてミャンマーチークは本チークと呼称され、世界三大銘木の1種として知られており古来より歴史的建造物や高級家具に使われており現代も高級木材として重宝されている樹種の一つです。

ミャンマーチークはの特徴として挙げられるチーク特有の油分「タール」が多く含まれていることから水に強く、耐久性に優れ、腐りにくい性質を持っていることから内装材(壁材や床材)においても優れた規格として長らく希少性が高くコアなファンが多いチーク材の一種です。今回はミャンマーチークに関して特徴や魅力に関してフローリング専門店キャスオンライン冨島が解説していきます。

1.ミャンマーチークとは?

ミャンマーチークとは?

先ずチーク材の主な自生地域はインド・インドネシア・ミャンマー・タイ等熱帯地域でありインドネシアのネシアチーク、ミャンマー(ビルマ)のミャンマーチークが主に輸入されてきた背景がございます。そしてミャンマーチークとは自生地域ミャンマーにて伐採されたチーク材を指します。ミャンマーチークは木材業界界隈用語で本チークと呼ばれ本チークこそが世界三大銘木の一角のチーク材と言われております。

以前乱獲や違法伐採が横行していたことから2014年以降ミャンマーチーク原木の輸出を禁止し2017年以降計画伐採を行い輸出制限を行っていることからチーク材の中でも希少性が高いことが分かります。
林野庁-合法伐採木材等に関する情報:ミャンマー

造船木材

ミャンマーチークは造船木材として有用化されてきた歴史があります、19世紀頃ヨーロッパでは各国世界中植民地拡大の為造船がさかんに行われてきました。イギリスの植民地とされたミャンマーは品質の高いチーク材の産地として世界で知られ、造船において「堅牢性の高さ」「塩害にも強い」「耐水性が高い」など最も有用性の高い木材として認知されてきた背景があります。

現代では「害虫に強く」「腐食しにくい」材として認知されていることから屋外に面した建具や高級家具、勿論フローリングなど建築においても貴重な内装資材でありチーク材自体の価値を支える樹木でございます。

2.フローリング材としてのミャンマーチークの特徴

ミャンマーチークの概要を解説してきましたが、フローリング材としてのミャンマーチークとはどういった特徴や魅力があるのでしょうか?フローリング材としての特徴はミャンマーチークは主に以下の3点が挙げられます。

  • 特徴①寸法安定性
  • 特徴②色調
  • 特徴③耐水性・防虫性

順を追って解説していきましょう。

特徴①寸法安定性

ミャンマーチーク 寸法安定性

ミャンマーチークは原木の成長が比較的緩やかで樹齢100年を超える材も多いことから、密度が高く収縮率が低い為寸法安定性能が高くフローリング材として魅力的なスペックの一つで有ると言えます。

さらにミャンマーでは「巻き枯らし」といって根っこから養分を運ぶ辺材部分を削り取り、含水率やヤニの調整を行うことが一般的でございます。理由として人口乾燥を行う時間を短縮かつ堅牢性(硬さ)や寸法安定性を高める作用があり多くの樹種の中でも希少であり優れたチーク材を輩出するシステムが確立されております。

特徴②色調

ミャンマーチーク 色調

ミャンマーチークの色調の特徴として暗金褐色で濃淡の差が大きい樹種として知られております。暗金褐色落ち着いた杢目はミャンマーチークが故の色調であり、工業製品や塗料では再現出来ない色彩は魅力の一つであると言えるでしょう。

特徴③耐水性・防虫性

耐水性・防虫性

ミャンマーの熱帯地域で自生しているチークは水気や湿気に強い特性を持っております。フローリング材として形成された際も天然のオイル成分により優れた耐水性能を誇り、湿気成分にも強く木材自体の収縮率は低い傾向にありますので水気に強いと言えるでしょう。

木材は水気を多く含むと腐朽菌が増殖してしまい結果腐食にいたりますが、チークのオイル成分が腐食にも強い為腐りにくく害虫餌食になりずらく歴史的建造物や大型船など使われてきた背景がございます。ミャンマーチークにはテクトキノンと呼ばれる成分を含む為防虫性能に優れており、木材を好むシロアリや害虫に強い点も特徴の一つです。

3.ミャンマーチークフローリングの経年変化

フローリング材においてのミャンマーチークは上記の通り深みのある暗金褐色と言われております。では床張り後の経年した際のどう経年変化していくのでしょうか、詳しく解説していきましょう。

黒褐色(酸化した箇所)

ミャンマーチークをフローリング材として床張りされた当初油分(タール)の成分が酸化し、一部黒色になる箇所が確認できます。経年変化としてまず最初に酸化した箇所が確認されたのち3-6か月程で、黒い色味が薄れ次第に均一になっていく変化はミャンマーチークの魅力の一つございます。

全体的に均一になってくる

主な経年変化具合として、濃いめの茶褐色から次第に深みのある色あいに変化していきます。さらにフローリング表層の油分が経年するとともにあがってくる為自然な艶感が確認出来ます。ミャンマーチークの経年変化はより深みが増し、艶感も増すといったご認識でお願いいたします。

4.ミャンマーチークとネシアチークの違い

これまでミャンマーチークにフォーカスをし解説してきましたが、他のチーク材とどう違うのか?気になるところです。世界的銘木であるミャンマーチークこと本チーク、近年フローリングのチーク材でシェアを確立しつつあるインドネシア産のネシアチークが先ず挙げられます。そして主な違いは下記3点の通り。

  • 主な違い①天然木か植林木
  • 主な違い②色味
  • 主な違い③価格

ネシアチークミャンマーチークの違いを比較しつつ解説していきましょう。

主な違い①天然木・植林木

ネシアチークとミャンマーチークの主な違いは天然木か植林木が先ず挙げられるでしょう。ミャンマーチークはミャンマーに自生している天然のチーク材です、対してネシアチークはインドネシア原産であり植林木といって計画的に木を植え商品化する人工的に管理されたチーク材でございます。

天然木であるミャンマーチークは成長が緩やかなことから年輪が詰まっており木質内の密度が高く、植林木ネシアチークは成長速度が速いミャンマーチークと比べると密度がやや劣ります。木質内の密度や油分含有量が高くなる程堅牢性や耐水性・抗菌性が上昇する為ミャンマーチークは重宝される材として地位を確立しているのです。

主な違い②色味

◆ネシアチーク無垢フローリング

ネシアチーク 無垢フローリング

◆ミャンマーチーク無垢フローリング

ミャンマーチーク 無垢フローリング

ネシアチークとミャンマーチーク視覚的に分かりやすい違いとして色味が挙げられます。ミャンマーチークの全体的なトーンは暗金褐色であり木目の濃淡が濃い点が特徴的ですが、ネシアチークはミャンマーチークより色調やコントラストがやや淡く木目が粗いと言われております。

◆画面中心部ミネラルストリークの様子

ミネラルストリーク

また双方とも経年変化具合は似ており既存の色調から深みが増し、木材の色ムラが穏やかになる傾向にあります。また施工した当初「白い斑点や筋が出てきた」と稀にお問合せ頂きますが、ミネラルストリークと呼称される事象になります。チーク材自身が成長過程でダメージが付いた箇所を修復しようと養分を集積させた跡を指し、経年すると次第に薄くなっていきます。

決してチーク材の不具合等ではなく、性質の一つでございますのでご安心頂ければと思います。

主な違い③価格

ミャンマーチーク 無垢フローリング

ミャンマーチーク、ネシアチーク最後の主な違いは価格帯に関して。天然木であり伐採量が制限されているミャンマーチークは希少性が高い為価格が必然的に高価であり、フローリング材としても高価な部類に属します。加えてミャンマーチークが成樹とみなされる樹齢が100年以上、原木として輸出出来ない為木材加工品として形成する際製造方法・乾燥方法など時間を要してプロセスを得るとさらに高価になります。

ネシアチーク 無垢フローリング

対してネシアチークは計画的植林を行い、伐採と需要に対しての供給に応えられる資源を保持している為ミャンマーチークと比べると安価になります。流通経路が明確で日本に輸入実績が有る材なので安価ながらスペックが高い材として認知されている為ネシアチークの市場や価格は安定している傾向にあります。

5.チークフローリングのメンテナンス方法

チークフローリングの概要をお伝えいたしましたが、最後にチークフローリングの適切なお掃除方法やメンテナンス面を解説していきましょう。

チーク 無垢フローリングメンテナンス方法

チーク材のフローリングを長く美しく保つお手入れ方法について解説していきましょう。先ず床材に使用される場合には、表面の塗装の状態を確認しておきましょう。
表面の塗装の状態によってお手入れ方法が変わります。塗装の種類には、以下の2種類があります。

  • ①ウレタン塗装
  • ②オイル塗装

先ずはウレタン塗装のお掃除メンテナンス方法から解説していきます。

①ウレタン塗装のお掃除・メンテナンス方法

ウレタン塗装を施したチークフローリングのお掃除方法は、ドライワイパーや掃除機の使用をお勧めしております。水拭きを行う場合雑巾を硬く絞り水気を取り除いたのち床面を拭き上げて下さい、水気が残る際は乾拭きを行いましょう。艶出しを目的としたフロアーワックス等をご使用の際にウレタン塗装専用のワックスを使用して事前に試し塗りを行い艶感を確認した方が良いでしょう。

②オイル塗装のお掃除・メンテナンス方法

オイル塗装を施したチークフローリングは、ウレタン塗装同様ドライワイパーや掃除機で表面のごみやほこりを取り除いてください。表層の油分・艶感がなくなってきた際オイル塗装専用のメンテナンスワックスにてケアして頂くと自然な艶感と保護性能がよみがえります。

6.まとめ

如何でしたでしょうか、について解説してきました。ミャンマーチークが持つ色味やコントラストは、意匠面において貴重で唯一無二の存在であり歴史的背景からしても今後我々人間の住まいに自然の恩恵を与えてくれる銘木と言えるでしょう。チーク材全体の知識を深めつつミャンマーチークの背景や規格など参考程度にご一読頂ければ幸いです。

無垢フローリング専門店キャスオンラインショップでは無垢フローリングをご検討頂く方のために弊社商品3種まで無料でサンプルを全国発送しております。以下よりチークフローリング一覧(床材ラインナップ)を掲載しておりますので気になる床材がございましたら是非カットサンプルをお手に取って頂き質感をご堪能下さい。

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