【無垢床Q&A】ペットとの暮らしに最適な床材の選び方

無垢フローリング 愛犬

無垢床Q&Aシリーズ第4弾となりました、今回はお問合せやショールームご来場頂いた際によくお問合せ頂く内容の一つ無垢フローリングとペットとの暮らしにまつわる注意点に関して。裏を返せばペットに対して最適なフローリングはなにか?といったご内容になります。

「愛犬・愛猫にとって無垢フローリングは良いのか?」「傷や汚れが懸念される為普通のフローリングの方が良いか?」などお問合せ頂きますが果たしてどういった床材がペットにとって安心した暮らしが出来るのか紐解いていきたいと思います。

ペットとの暮らし床材選びの条件

2021年一般社団法人ペットフード協会さまの2021年のデータによると愛犬に関しては世帯平均1.26頭飼育されており、愛猫に関しては世帯平均1.38頭ともはや我々人間の暮らしに欠かせない家族の一員となっております。愛するペットにとって良い床材を選ぶ!といってもどういった床材が最適なのでしょうか。ペットに最適な床材の条件を下記の通り3点にまとめてみました。

  • ・条件①硬さとダメージ耐性
  • ・条件②汚れの耐性とお掃除がしやすい床材
  • ・条件③滑りにくい床材

端的に今回は「硬さとダメージ耐性」「フローリングの硬さや滑りやすさ」「汚れの耐性やお掃除の快適さ」にフォーカスを当て解説していきましょう。

条件①硬さとダメージ耐性

オーク無垢フローリング

愛するペットの事を考えると、歩行した際のニュアンスや硬さは非常に重要なポイントで適度な硬さかつ飼い主視点からダメージに強い床材が適切であると考えるでしょう。先ず硬さとダメージ耐性から床材4種を比較しつつ考えていきたいと思います。

クッションフロア

クッションフロア

 硬さ:★☆☆☆☆    ダメージ耐性:★★☆☆☆

クッションフロアとはビニール製でクッション性のあるシートフローリングを指します。略しCFとも呼ばれる床材でその名の通りクッション性があり表層材がビニール素材なので歩行したニュアンスが柔らかく、グリップが効き滑りにくい為足腰の負担を和らげる効果に期待できます。

ビニール素材が故に為ペットの爪などが引っかかる~広がるなど懸念点もございます。クッションフロアは部分的な交換や修繕が難しい為リペア面も懸念の一つとなるでしょう。


クッションフロア

 硬さ:★★☆☆☆    ダメージ耐性:★★★☆☆

畳は古くから日本で親しまれてきた床材です。畳の原料であるい草は高い吸湿性と放湿製を持ち、床面が固すぎず適度な歩き心地を再現します。最近は和紙畳と言ってデザイン面と耐久性が高く、汚れやつきにくくダニやカビなどが発生しにくい畳が人気であり、畳をご検討されたことがある方はい草か和紙畳かで悩んだ方も多いはず。

経年し湿気を含む畳にはダニやノミなど害虫リスクも有る為充分に喚起を行い糞尿や嘔吐物はシミやカビの原因となる為速やかにふき取るなど細心の注意が必要でございます。畳は湿気が留まりやすくなった、損傷箇所が多い際は表層のダメージや経年の程度に応じて畳の裏返しや表替え、張り替えが出来るため対処が比較的安易であると言えます。

合板フローリング

合板フローリング

 硬さ:★★★★☆    ダメージ耐性:★★★★☆

一般的なフローリングとはこの記事中では「合板フローリング」のことを指します。合板フローリングとは突板(天然木を0.2~3.0mmの厚さにスライスした、表層材)を基材に接着したフローリングや、シートフローリングと言われる樹脂シートやオレフィンシートなどが表層に張られているフローリングです。表層は木質であり塗装にもよりますが硬い傾向にあります。

双方ともウレタン樹脂系の塗料などで表面が保護されているケースが多い為ダメージや汚れは付きにくく、糞尿や嘔吐物はシミにりにくい性質があります。しかし経年すると合板フローリングでもコーティングしている塗料の剥がれや摩耗からダメージが付きやすくなったり、広がったりと経年した際のリスクは存在します。

無垢フローリング

無垢フローリング

 硬さ:★★★★☆    ダメージ耐性:★★★★☆

無垢フローリングは100%天然無垢材のフローリングを指します。無垢フローリングの特徴として木の種類や床表面の塗装によって硬さやダメージの耐性、ケア方法が異なります。日本で代表的な木の種類杉やヒノキなど針葉樹と呼称され、柔らかく傷が付きやすい反面歩き心地が良好で施工性能が高いなど特徴がございます。対して外国産材オークやチーク、ウォールナットなどは広葉樹と呼ばれ硬く傷が付きにくい、歩行した際の重厚感などが特徴に挙げられます。

また塗装の種類は主に2種類ありウレタン塗装とオイル塗装が挙げられます。ウレタン塗装の場合は傷や衝撃に強いのですが、オイル塗装のフローリングはダメージの耐性はウレタン塗装より劣ります。しかしながらオイル塗装の場合表面に傷がついてもサンディング(表層を削る)再塗装することで、リペアして頂くことが出来ます。

条件②汚れの耐性とお掃除がしやすい床材

フローリング施工事例

我々人間によっても床材選びの際にフォーカスされる内容の一つ「汚れの耐性とお掃除がしやすい床材」に関して。安易にお掃除が出来る住環境は常々課題であり、さらには汚れや水染みなど付着しにくい床材が理想像としてあります。汚れの耐性とお掃除がしやすい床材に関して解説していきましょう。

クッションフロア

クッションフロア

 お掃除のしやすさ:★★★★☆    汚れの耐性:★★★★☆

クッションフロアは水気にも強く、水拭きや洗剤を使用したケアが容易なことから水気や汚れの耐性が高いと言えるでしょう。トイレや洗面・脱衣所周りはクッションフロアを使用することも多く、総合的に水回りに強い為採用される傾向にあります。

「防汚加工」や「消臭加工」を規格として兼ね備えているクッションフロアも多く、ペットを飼われている方向けにラインナップが充実している点も魅力と言えるでしょう。


畳

 お掃除のしやすさ:★★☆☆☆    汚れの耐性:★★★☆☆

い草の畳であっても和紙畳であっても水気には弱く、ペットが粗相をした・食べこぼしによる水気など速やかに拭き取りケアしていかなくてはなりません。放置しておくと水気が畳内に入り、雑菌が繁殖しやすい、カビなどの原因となる為水気には弱いといったご認識でお願いします。

汚れに対しても水で薄めた中性洗剤を柔らかいタオルなどに含ませ、水気を取り除き軽く拭きとるなど適切な処置が必要でございます。水気や汚れいずれも十分なケアが必要だと言えるでしょう。

合板フローリング

合板フローリング

 お掃除のしやすさ:★★★★☆    汚れの耐性:★★★★★

合板フローリングは表層の塗料や規格上撥水加工を施していたり、シミや汚れなど付きにくい加工を施しているラインナップが多くペットや我々人間にとってもケアしやすい床材の一つでしょう。

表層の加工がウレタン塗装の床材ラインナップが多い為、雑巾がけも日々のお掃除も簡単だと言えます。しかし合板とはいえ木質フローリングなので、水気が多い・湿気が滞留する・喚起しずらい箇所は選定される際注意が必要です。

無垢フローリング(針葉樹)

ヒノキ無垢フローリング

 お掃除のしやすさ:★★★☆☆    汚れの耐性:★★★☆☆

針葉樹いわゆる国産材でよく見かける杉やヒノキや松などが針葉樹のカテゴリーに属します。傷や汚れの付着具合いや日々の水気に関しては既述の通りオイル塗装でペットが粗相をした際水気や汚れが残らないようしっかりケアして頂く必要があります。ウレタン塗装の場合は水気をサッと拭き取りやすく、汚れの付着も取り除きやすいと言った点ではウレタン塗装が勝るでしょう。

無垢フローリング(広葉樹)

栗無垢フローリング

 お掃除のしやすさ:★★★☆☆    汚れの耐性:★★★☆☆

既述の通り広葉樹はオークやチーク・ウォールナットなど外来種の銘木のことを指します。針葉樹同様表層の塗装によって水気や汚れに対する処置が必要です。

針葉樹と異なる点は、チェストナットやチークなど樹々が持つ油分が水気に対する耐性がある点といえるでしょう。耐性があるとはいえ長らく放置していると汚れや水染みの原因となる為ケアが必要です。
無垢フローリング全般言えることなのですが表面の塗装や樹種、規格など併せてご検討頂く必要がございます。

条件③滑りにくい床材

ペットに最適な床材の条件最後は滑りにくい床材に関して。日本の住宅居室内の床材は適切な選定を怠ってしまうと安価な合板フローリングやフロアタイルなどは滑りやすくペットにとって歩きにくい上、ケガや事故の要因となるリスクがあります。ペットにとって適していない床材ですと次第に健康面にも影響を及ぼし腰痛や関節症など発症する場合もあります。早速滑りにくい床材について解説していきましょう。

床材別滑りやすさ・歩きやすさ

滑りやすさ・歩きやすさ図

上図の通り滑りやすさや歩きやすさの観点から、ウレタン塗装のフローリングに関しては滑りやすく歩行しにくい傾向にあります。無垢フローリングでも合板フローリングのウレタン塗装を施しているフローリングは、お掃除面やメンテナンス面においては良好と言えますが、ペットにとっての日々の生活面においてはリスクがあります。

クッションフロア

またクッションフロアに関しては滑りやすい商品もあればノンスキッドと呼ばれる防滑ビニル材フロアも有る為商品によってはいずれも選択出来るといった意味合いで真ん中に位置しました。合板フローリングにも言えることですが工業製品程選択肢が広い床材は選択肢が広く価格差も有る為、いずれかと表現出来ない次第です。

無垢フローリング

最後に無垢フローリングはウレタン塗装・オイル塗装と2種類分けました。ウレタン塗装に関しては前述した通り、オイル塗装の無垢フローリングに関しては無塗装の状態からオイル塗装にて表層を保護しているため木質感を感じやすく、滑りにくい、歩行しやすい特徴がございます。お掃除やメンテナンス面は劣るものの近年ペット愛好者の方々に人気の規格と言えます。しかし愛犬、愛猫にとって良い素材であるもののお掃除面やアフターケアなど充分考慮されて各床材の特徴も踏まえご検討頂ければと思います。

4.傷や汚れ防止対策

これから愛猫・愛犬の為に最適なフローリングを検討される方、現状すでに床材の対策をされている方多数いらっしゃるかと思いますがそもそも我が家の床材に傷やシミを軽減する方法は無いのでしょうか。カジュアルに始めれる傷やシミを軽減する方法をまとめましたのでご紹介して参りたいと思います。

カーペット・ラグによる傷や汚れ防止

ラグイメージ

先ずは手軽に実現可能な対策の一つ、お気に入りのフローリングの上にカーペットやラグを使用することに関して。厚手のラグやカーペットは湿気が溜まるリスクがある通気性が良好で洗えるものを選定することをお勧め致します。ラグやカーペット裏面滑りどめのカルプやシール状のものはフローリング表面の塗装を剥いだり変色の恐れがある為、敷いたままにせず小まめに位置を移動させたりフローリング表面くすんでないかなどチェックしましょう。

フローリング表層の塗装

ウレタン塗装無垢フローリング

木質フローリングをご検討する際はフローリング表面の塗装によってケア方法が異なる点をしっかり把握して確認しましょう。ウレタン塗装のフローリングは水気が染みにくく表層を硬化させている為キズや汚れ強いのが特徴でございますが、反面滑りやすく床材表面が冷たいといったデメリットがございます。オイル塗装に関しては植物由来のオイルの為人体は勿論、愛犬・愛猫の身体に優しく歩きやすいと言ったメリットがございますが日々のお掃除や、水シミが付く前にペットが粗相した際は速やかに処理する必要があります。

5.木質フローリングに傷が付いた場合の補修方法

サンディングの様子
塗装の様子

オイル塗装のフローリングはキズがついた際、床材の表面をサンディングしキズを修復することが出来ます。無垢フローリングの表面をサンドペーパーで研磨する際目が粗め(100番台)→中目(200番台)へ2~3回程度に分けて研磨していくと綺麗に仕上がります、研磨後サンディングした箇所にオイルを塗装します。塗装の際塗りムラが少なくなるコツとして、塗料を薄く広く伸ばしながら塗り込んでいくと塗りムラなく新品同様の見た目に、塗装後は十分乾燥時間を設けましょう。

5.ペットに最適なフローリングとは?

如何でしたでしょうか、ペット向けによく検討されるフローリング材を比較しつつ解説していきました、どのフローリング材も一長一短あり大きく分けると工業製品なのか、自然素材なのかといったテーマにたどり着くことが多くメンテナンスやお掃除のしやすさは工業製品、しっかりメンテナンスやダメージのケアに関しては自然素材と言った感じで愛するペットとの日常生活やケア面、数年後などどこに重点を置くかが鍵となります。木質(無垢・複合)フローリングを選定する上では表層の塗装が重要となり、長い目でリペアを想定した床材なのか、サッとお掃除のしやすさを選ぶかなど各床材の良し悪しを比較しつつご検討下さい。

無垢フローリング専門店キャスオンラインショップでは無垢フローリングをご検討頂く方のために弊社商品3種まで無料でサンプルを全国発送しております。以下より無垢フローリング一覧(床材ラインナップ)を掲載しておりますので気になる床材がございましたら是非カットサンプルをお手に取って頂き質感をご堪能下さい。

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