無垢フローリングは水拭きもOK!4つのステップを解説
2023.11.10
無垢床Q&Aシリーズ第5弾、無垢フローリングは水拭きしても良いのかどうかに関して。主に自宅床材をご検討されている奥様方からの多い質問で他社様の無垢フローリングを施工されたお施主様からもよくお問合せいただく内容でございます。確かに木質フローリングに水気と聞くとあまり良いイメージをお持ちでない方も多いかと思います。
無垢フローリングでも以下のような4つのステップを踏まえれば、水拭きをすることができます。
- ステップ①フローリング表面のゴミ・ホコリを取り除く
- ステップ②水拭きを行う
- ステップ③乾拭きを行う
- ステップ④喚起を行う
この記事では無垢フローリング床材専門店「キャスオンライン」の冨島が無垢フローリングにまつわる知識やお手入れ方法などをわかりやすく解説していきます。
【 目次を見る 】
1.無垢フローリングに適切なお掃除方法
さて次項からは今日からでも実践できる無垢フローリングのお掃除方法を解説いたします。他ページでもお掃除方法に関してご紹介しておりますが、基本にかえりつつ順序立ててご紹介していきます。
基本は乾拭き
無垢フローリングのお掃除方法の基本の「き」は乾拭きを徹底することにつきます。ドライワイパーでお部屋の隅々まで乾拭きしましょう、目に見えるゴミが多い時は掃除機を使い毎日隅々まで出来なくても、家族がよく行き来する場所を掃除しましょう。
掃除後は室内の空気の入れ替えを行なってください、木質フローリングは空気中の湿度に敏感な為、換気は非常に重要なポイントです。居室内の湿気が停滞すると、無垢材の中にも古い湿気が残りカビや腐食の原因となります。
「掃除機」「乾拭き掃除」「換気」の順序を徹底することで住環境にとって、我々人間にとって健康や快適な生活を追求できる空間になります。今や人口2人に1人はアレルギー性鼻炎を患っており、多くは花粉症やホコリ・ダニ・ハウスダストなど。基礎的なお掃除方法を徹底して、家族や木質フローリングにとって良い行動を習慣付けていきましょう。
無垢フローリングの水拭き方法4つのステップ
そして今回の本題である「無垢フローリングの水拭き」に関して。無垢フローリング表層の塗料、ウレタン塗料でもオイル塗料でも極論水拭きは可能でございます。しかしながら冒頭に水拭きにも順序があると書き記しましたが、一連の流れに沿ってお掃除を行なって頂きたいところでございます。段階を踏みつつ解説しましょう。
ステップ1.フローリング表面のゴミ・ホコリを取り除く
先ず水拭きする前に無垢フローリング表面のゴミやホコリを取り除きましょう、掃き掃除も良いのですが安易に掃くと空気中にホコリや塵が舞ってしまう為ドライワイパーや掃除機を使用することをお勧めいたします。ロボット掃除機を使っているので大丈夫と仰る方もいらっしゃるのですがまずは自分の手でお掃除を心がけましょう。
ステップ2.水拭きを行う
さてドライワイパーや掃除機で表層のゴミやホコリを取り除いたところで水拭きをしていきましょう。雑巾を使用する際は固く絞って水気をとるのがポイントです、水気が残っていると掃除後乾燥が十分出来なかったり、無垢床材に湿気が残る原因となりますので注意が必要です。そして無垢フローリングを水拭きする際は長手方向に沿って水拭きを行います。
オイル塗装や無塗装の場合短手方向に水拭きしてしまうと、無垢フローリングの表層が毛羽だったり、雑巾の繊維が残ったりする為必ず長手方向に向けて拭き上げてください。水シミや油シミなど、頑固な汚れはウレタン塗装の場合ですと中性洗剤を希釈しピンポイントに拭きあげて汚れを取る事ができますが、無塗装、オイル塗装の場合はリフィニッシュ(表面を削り再塗装)等が必要になる場合もある為ご注意ください。
ステップ3.乾拭きを行う
水拭きを行なった後は、必ず乾いた雑巾で乾拭きを行いましょう。>水気を最大限に取り除くことを目的としているので、入念に拭きあげていきましょう。後述しますが、無塗装・オイル塗装の無垢フローリングに乾拭きを行い経年してくると乾拭き工程でカサカサと乾燥した感じを感覚的に感じた際はメンテナンスを行うサインでございます。
ステップ4.換気を行う
念には念を、乾拭きを行なった後換気を行い室外の空気を入れ替えましょう。乾拭きのみだと無垢床材表層に湿気は残存した状態となっております、居室内の空気と湿気を入れ替えも大事なポイントでございます。
ステップ1-4までの工程を行うことで水拭きを行ったとしても無垢フローリングにとって快適な環境となります。当たり前の掃除方法のようにもとれますが、シートフロアや合板のフローリングでも同様基礎的な掃除方法です。木質フローリングにおいては、無垢材のメリットである「調湿効果」が期待されるため、居室内の「空気」「湿度」を適切な状態に保つことでさらに快適な状態となります。次項ではお掃除を行う際の理想のルーティーンに関してご紹介いたします。
2.無垢フローリングにダメージを与える可能性があるお掃除方法
無垢フローリングの誤ったお掃除方法と聞くと日々のルーティンなのでゾッとしますが、あまり推奨していない方法や特殊な施工方法によるメンテナンスによるお掃除イメージなどをまずご紹介させていただきたいと思います。
ウェット・ドライワイパーによるお掃除
無垢でなくてもフローリング全般のお掃除と聞くとドライワイパーが候補として挙がるのではないでしょうか。無論、ドライワイパーは無垢フローリングのお掃除の際推奨されている掃除ツールの一つであり巾木部やサッシ付近など細かい箇所まで掃除したいエリアを網羅できる優れものでございます。
対してウェットタイプのワイパーはどうでしょうか。ウェットタイプのシート内の薬液の成分は界面活性剤、流動パラフィンなどの薬液が入っているものが多く着塵材(ちゃくじんざい)と言われるものです。
着塵材は床面のホコリを取ってくれる成分なのですが、木質フローリングに使用した場合無垢材の中に浸透してしまい思わぬトラブルに見舞われるリスクがあります。無垢フローリング表層の塗装にもよりますが、オイル塗装や無塗装のフローリングを選定された際はなるべく使用を控えた方が良いでしょう。
スチームクリーナーによるお掃除
スチームクリーナーはその名の通り高温の蒸気で床面を綺麗にする高性能掃除アイテムの一つであります。上記同様無垢フローリング表層がウレタン塗装であれば使用はお勧めしませんが、使用出来ます。
木質のフローリングは急激に上がる高温の熱気に弱くかつ水気も伴う為、最初は綺麗になったとご実感頂いても年々床面にダメージを与え毛羽立ちやすくなったり、カビや腐食の原因となってしまいます。こちらもオイル塗装や無塗装フローリング導入されている方はスチームクリーナーの使用はお勧め出来ません。
無垢フローリングの水拭き
一概に無垢フローリングの水拭きをすると聞くと、バケツに浸した雑巾でゴシゴシ拭きあげるといった無骨な印象ですが水拭きをする際きちんとした順序がございます。
ゴシゴシと無垢フローリングの表面を擦ってしまうと表層に傷が入ったり、水気が残ったりと床面に傷をつけるだけといった結果になることもしばしば。複合フローリング(突板・挽板)に至っては表層材が剥がれたといった方もいらっしゃいます。後述いたしますがきちんとした順序を守り水拭きしてください。
上記無垢フローリングにダメージを与える可能性があるお掃除方法として3点挙げさせて頂きましたが、必ずしも絶対NGという訳では無く木質フローリングの表層の塗料や規格によって判断して頂きたいご判断頂きたいポイントでございます。
学校の体育館や劇場の舞台、タップダンス教室など特殊な塗料や施工方法に沿ってメンテナンスをされているのであくまで居住空間の場合を想定した解説です。下記より無垢フローリングの塗装に関してご紹介しておりますので気になる方はご確認お願いいたします。
3.無垢フローリング理想のお掃除習慣
口酸っぱくお掃除方法に関して解説しておりますが、無垢フローリングの懸念点である反りや収縮など適切なメンテナンスやお掃除を心がけて頂くことで自然素材に囲まれた環境をより長く快適な生活を継続できます。
無垢フローリング専門店がお勧めする定期的に行なって頂きたい理想のお掃除やメンテナンスのルーティンに関して解説していきます。
毎日の習慣
毎日、毎日難しい方は最低週に3.4日ほどお願いしたい習慣化して頂きたい無垢フローリングのケアに関しては当記事序盤に記載しておりますが、先ず乾拭きです。ドライワイパーや雑巾などで無垢フローリング表面の拭き上げをお願いしております。
1.2日ほど何もしないと、床面にホコリが付着しているのが分かります。特にウレタン塗装の場合、表層に意外と埃やちりが付着しているため乾拭きを行い、掃除機で埃を吸い上げましょう。簡単に思えますが毎日継続することで、床の状態も観察出来ますし思わぬ汚れや傷など発見できる機会が増えます。一通り掃除後は換気を忘れずに。
月に数回のルーティン
次に月に数回お願いしたいお掃除習慣は水拭きです、冒頭に記載している通り固く絞った雑巾で長手方向に拭きあげていきましょう。水拭きの際に、毎日の習慣でとれなかった油シミや水シミをとっていきましょう。
水拭きを終えた後は、水気を極力取り除くため乾拭きを行います。乾拭き後は十分に換気を行い室内の空気を入れ替えます。2.3ヶ月毎日の習慣と水拭きの工程を行うと自然とお部屋の湿度や環境が快適になった実感が湧きます。(個人差有り)
年に1.2回のルーティン
最後に年に1.2回のルーティンと題しますが、ウレタン塗装の場合はウレタン塗装用のワックスを。オイル塗装の場合は1〜1.5年にオイル塗装用のメンテナンスワックスをご利用下さい。
1年から1年半にかけてと記載しておりますがあくまで目安でございます、無垢(挽き板)フローリングの表層がカサカサと乾燥してきたニュアンスになった際がメンテナンスのタイミングです。オイルメンテナンスはワックスを乾燥させる工程がある為、お盆休みや年末年始お出かけの際にやられる方が多い印象です。
4.無垢・挽板フローリングのメンテナンス方法3つのステップ
上記年に1.2回のルーティンにてご紹介いたしました無垢フローリングのメンテナンス方法に関して。主にオイル塗装のフローリングの場合に関しての解説になりますが無垢・挽き板フローリングは表層に油分が少ない場合汚れが付きやすくなったり、傷が付きやすくなる原因となります。次項よりオイル塗装の場合のメンテナンス方法を順序立てて解説してまいりましょう。
ステップ1.フローリング表面のゴミ・ホコリを取り除く
先ずフローリング表層のゴミや埃を取り除きましょう、汚れが付いたままだとゴミや埃が付着したままオイルを塗布することになります。。ほうきで履くと埃やちりが舞うので、ドライワイパーや乾拭き用の雑巾で拭き上げるのがベストです。
ステップ2.自然塗料ワックスを塗布
植物性の自然塗料ワックスを塗布し雑巾やウェスなどで広く塗り広げていきます、ワックスの量が多すぎると拭きムラが出来やすくなるので一番最初にメンテナンスを行う方は先ずは少ない量から試しウエスで拭き上げてください。
ステップ3.乾拭きを行う
満遍なく自然塗料のワックスにて床面を拭き上げた後は最後に乾拭きを行います。乾拭きを行うことで拭きムラが無くなり、乾燥の時間を短縮することができます。乾拭きを行なった後は換気をし1.2時間乾燥の工程を置いてあげましょう。新しい油分であるワックスが馴染む時間の目安が1.2時間程度、上記の一連の工程を行なった後床面が歩きやすく見た目も綺麗に蘇ります。
ざっくりとした解説になりましたが気になる方は下記より無垢・挽き板フローリングに関してのメンテナンス方法をご紹介しておりますのでご確認ください。
5.無垢フローリングとロボット掃除機
少々番外編ですが、最後に今や家庭に欠かせないロボット掃除機に関してのお問合せが年末にかけて多いので、無垢フローリングにロボット掃除機の使用に関して解説していきたいと思います。
ロボット掃除機を使用する上でのデメリット
無垢フローリング施工後ロボット掃除機を使う際のデメリットとして挙げられるポイントがロボット掃除機に付いているブラシによる傷。無垢フローリング表面オイル塗装の方からお問い合わせはあまり無いのですがウレタン塗装をお選び頂いたお客様から稀にお問い合わせいただくケースがございます。
特に茶〜黒色のお色の床材に傷が付着したとの報告がある為、ロボット掃除機の使用は問題無いのですがブラシの硬さはチェックが必要です。
また一番お問い合わせいただく内容として水拭き機能があるロボット掃除機の使用に関して。オイル塗装の場合は使用を控えていただいております。ウレタン塗装の場合は水量を調整して頂いてしご利用頂くようお伝えしておりまして、いずれもどうしても使ってみたいとおっしゃる方が多いのは事実なので使ってみて経過観察頂きご判断頂きたいところです。
ロボット掃除機を使用する上でのメリット
ロボット掃除機をご利用いただく際の最大のメリットは、毎日のルーティンを自動でこなしてくれる点が非常に魅力なメリットであり我が家でも日々家族の一員として掃除をしてくれております。
しかしながらロボット掃除機のスペックにもよりますが、家具に引っかかったり、掃除出来ていない箇所があったりと完全に任せてはいけないのかなと思っております。自分の手で、ロボット掃除機のお力添えもありつつ先ず日々のルーティンをこなす所から始めてみましょう。
6.無垢フローリングは水拭きができない?まとめ
如何でしたでしょうか、無垢フローリングの水拭きに関して・定期的に行なって頂きたいお掃除ルーティンに関して解説させて頂きました。初歩的なことかもしれませんが、やっと辿り着いた自分やご家族の居住空間を快適な環境として保つには欠かさず掃除をしてあげることで、我々人間の為にも、お家にとっても健康的な習慣作りになります。木質フローリングにとっても呼吸しやすかったり、調湿効果が期待できたりと良い事づくめでございます、これから無垢フローリングをご検討の方・既に施工完了してる方々の参考になればと思っております。
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