【オーク材のフローリングが人気の理由とその特徴とは?】

オーク材のフローリングは、数あるフローリング材の樹種の中でも最も人気の材種です。オーク材の人気の理由やその特徴を解説していきます。フローリング選びでオーク材を検討している方は是非ご参考にしてください。

オーク無垢フローリング ラスティック施工事例

目次

1.オーク材フローリングが人気の3つの理由

オーク材は、北半球に広く分布する広葉樹です。床材としての人気も当然ですが、家具材などにも古くから多く利用されています。オーク材は、英語ではoak。ナラ(楢)材とも同種の樹種です。オーク材のフローリングが人気の理由は、以下3点が考えられます。

  • ◆「オーク(oak)材の名前の認知度の高さ」
  • ◆「オーク材の耐久性と寸法安定性」
  • ◆「オーク材の見た目の美しさ」
オーク無垢フローリング

「オーク(oak)材の名前の認知度の高さ」

オーク 椅子

無垢材は、大きく広葉樹と針葉樹に大別されます。相対的に広葉樹は、成長が遅い反面で耐久性が高い傾向にあります。オーク材は多くの広葉樹の中でも家具材や内装用建材や楽器など利用範囲が広いという特徴を持っています。当然、床材としても人気の広葉樹でオーク材は、ヨーロッパや北米でも常に人気が高く、オーク材は「oak」として世界的に広く認知されています。

同じ広葉樹木でもビーチ(ブナ)やバーチ(カバ)の木は知らなくてもオーク材は耳にしたことがあるのではないでしょうか。最も名前の通った広葉樹でありネームバリューの高さから世界的な人気に支えられています。

「オーク材の耐久性と寸法安定性」

オーク  樽

乾燥したオーク材は、耐久性と寸法安定性に優れ衝撃や摩耗などに強いという利点があります。オーク材の耐久性の高さを表す床材以外の利用方法としてウィスキー樽があります。数十年にわたり熟成させる耐久性がもとめられます。加えて寸法安定性にも優れている為、ヨーロッパの伝統的な家具の多くにはオーク材が利用されています。

リペアを繰り返し何度でも利用できる高級家具で利用されるためには耐久性と寸法安定性が求められるのです。ちなみに未乾燥の段階では狂いや曲がり、割れが発生しやすいのもオーク材の特徴でオーク材は乾燥した状態でこそ高い耐久性と寸法安定性が発揮されます。

「オーク材の見た目の美しさ」

オーク  90mm幅 施工事例

薄いブラウン色(薄茶色)のオーク材はインテリアに合わせやすく、飽きがこない落ち着きのある中間色の見た目も人気の一つです。無垢フローリング材では、特有の杢目の表情を楽しむこともできます。オーク材の見た目の美しさは無垢材特有の多様性に富む杢目の違いにあるのかもしれません。オーク材の色味や杢目の美しさは、内装やインテリアを問わず合わせやすい事が長年支持されている理由だと言えます。

オーク無垢フローリング
オーク複合フローリング プライムグレード
オーク無垢フローリング 施工事例

2.オークフローリング材の種類、グレードや価格帯の違い

[世界のオーク材の種類]

世界のオーク

◆モンゴリアンオーク/モンゴリナラ

中国ロシア国境沿いの寒冷地に多く自生するオーク材で日本のフローリング材の多くに利用されています。木目が緻密で美しい為、古くからフローリング材として利用されてきました。

◆ミズナラ・コナラ

主に日本の北海道に自生するオーク材。主には小径木で節などを含むものが多く家具材としてよく利用されています。近年は国産オーク材としても床材などに利用されてきています。

◆ホワイトオーク・レッドオーク

北米原産のオーク材。ホワイトオークは木目が大ぶりで家具材として多く利用されています。レッドオークは、日本ではあまり目にしませんが高級輸入住宅の床材として多く利用されています。

◆ヨーロピアンオーク

欧州の寒冷地に自生するオーク材の総称。中径木~大系木が伐採されやすく大ぶりな杢目が特徴的です。ホワイトオーク同様に家具材や幅広のフローリング材として利用されています。

「オーク材のグレードや価格帯」

オーク材のフローリングには一般的に下記のようなグレーディングがあります。価格帯は、フローリングのタイプ(無垢・挽板・突板など)や規格(長さ・厚み・幅など)によって大きく変わります。一般的に流通している無垢フローリング材は、5000円/m2~8000/m2が多いようです。

プライムグレード[Aグレード]


オーク無垢フローリング プライムグレード

【プライムグレードの特徴】

基本的に節がない部分の木材を切り出して製造される。寸法安定性が高い芯材(赤味)部分の割合が多い。
価格帯:7000円~8000円/m2
※無垢材の場合、色むらやバラつきは含まれる。
※板目や柾目は必ず混在している

セレクト/ナチュラルグレード[Bグレード]


オーク無垢フローリング ナチュラルグレード

【セレクト/ナチュラルグレードの特徴】

節部分や辺材(白太)を含むグレード色ムラやバラつきの差が大きい無垢材らしい木目の表情は出やすい
価格帯:5000円~6000円/m2
※節以外にも入皮等が含まれます。

ラスティックグレード[Cグレード]


オーク無垢フローリング ラスティックグレード

【ラスティックグレードの特徴】

大部分に節や辺材(白太)を含むグレード。色のばらつきや木目の差が大きい大きな節や入皮、髄芯などが含まれる部分的な補修(パテ埋め)など箇所も一部に含まれる
価格帯:4000円~6000円/m2

3.オークフローリング材の無垢と合板の違い

オークのフローリング材は、無垢フローリング複合フローリングの2種に大別されます。複合フローリングには挽板突板シートタイプといった種類が存在します

タイプ別フローリング材の木質感と価格帯イメージ図

木質間と価格のイメージ

「オーク材の無垢フローリング」

無垢フローリングは、正式には単層フローリングと呼ばれます。オーク材に限らず様々な樹種の無垢フローリングが存在します。無垢の木材を加工して製造されるためグレーディング規格(厚みや幅)による価格差が大きく出やすいといった特徴があります。

オーク無垢フローリング イメージ
オーク無垢フローリング カットサンプル

「オーク材の挽板複合フローリング」

表層に無垢の木材基材となる合板を貼り合わせたタイプのフローリング材。表層の無垢材は2~3mm程度が多く無垢材の質感と遜色がありません。無垢材と比較して乾燥による収縮が少ない為、幅広材でも床暖房などにも対応しています。

オーク複合フローリング 挽板
オーク複合フローリング カットサンプル

「オーク材の突板複合フローリング」

表層にはオーク材の極薄の突板(0.2~0.5mm)材が使用されています。大手建材メーカーからの販売されているものが多く施工性に優れ比較的安価です。基材の種類や表面の塗装によって様々なタイプが存在します。

オーク複合フローリング 突き板
オーク複合フローリング イメージ

4.オークフローリング材で人気の幅広タイプの注意点

幅広オーク材の無垢フローリングは、近年人気があります。幅広オーク材は、オーク材特有の杢目の美しさが際立つため見た目の華やかさから好まれる傾向にあります。ただし、無垢材は環境の温度や湿度変化に伴い無垢材自体が膨張や収縮を繰り返す傾向にあります。

幅広の無垢フローリング材は、膨張や収縮の幅大きい為隙間ができやすく床材の突き上げといった現象も起きやすい傾向にあります。厚みが15mmの場合には、巾120mmを超えるオーク材のフローリングを採用したい場合は挽板材の複合フローリングを採用したほうが良いでしょう。複合フローリングの基材は合板ですが、無垢材に比べると湿度や温度上昇に伴う寸法変化の影響を受けにくい為、フローリングの隙間突き上げといった不具合は大幅に抑えることが出来ます。

150mmオーク材の挽板材の複合フローリング材(厚み15mm)

オーク複合フローリング プライムグレード

150mmオーク材の無垢フローリング材(厚み21mm)

オーク複合フローリング ラスティックグレード

5.フローリング表面の塗装の種類や経年変化について

オーク材のフローリング表面の塗装にはウレタン塗装自然塗装の2種類に大別されます。

ウレタン塗装を施したオーク材フローリング

オーク複合フローリング セレクト UV

【ウレタン塗装/UV塗装の特徴】

ウレタン樹脂で表面に塗膜を施す塗装方法です。紫外線を照射して樹脂を硬化させる為UV(ウレタン)塗装とも呼ばれます。一般的には製造工程でウレタン樹脂による塗装を施します。表面の塗膜は水気や汚れからフローリング表面を保護してくれます。フローリング表面に樹脂塗装が施される為、工業的な艶感が多少出ますが保護性能は高いです。

自然塗料を施したオーク材フローリング

オーク無垢フローリング オスモ塗装

【自然塗装の特徴】

自然塗装とは天然由来の油分や蜜蠟を主原料にした天然塗料を指します。主に床材の表面を塗装する方法として自然塗装などと呼ばれます。汚れや水気から床材を保護する性能はウレタン塗装には劣りますが、無垢材の呼吸を妨げず表面をやさしく保護してくれます。日本では主にオスモ社などの自然塗料や蜜蠟ワックスが代表的な自然塗料として有名です。メンテナンスの際の塗料も国内で容易に入手することが出来るのでDIYで簡単に床材のメンテナンスを行うことが何度でもできると言ったメリットがあります。

無塗装のオーク無垢フローリング材3年変化(右が3年後)

オーク材の経年変化

オーク材は、経年変化により色味が濃く変化していきます。変化の仕方は環境によっても大きく変わります。直射日光の当たり方や摩耗の頻度、メンテナンス方法、白太や赤味のバランスによっても若干違います。

6.オーク材の売れ筋&人気フローリングトップ3

数あるオーク材フローリングで売れ筋や人気のフローリング材をご紹介します。

👑TOP1 FL-6104 オーク無垢フローリング(ラスティックグレード)

リーズナブル&ナチュラルな質感で常に安定した人気を誇ります。

オーク無垢フローリング ラスティックグレード
オーク無垢フローリング ラスティック施工事例

[商品規格]
品番:FL-6104 /商品名:オーク無垢フローリング /塗装:オスモ自然塗装
グレード:ラスティックグレード /サイズ:1820mm×15mm×120mm巾
入り数:1ケース=7枚(1.52m²)/価格(税込):8,635 円(ケース)/5,681円(m²)

👑TOP2 FL-3003 オーク複合フローリング(ナチュラル)

3㎜厚の挽板材を採用。床暖房対応の機能性と高級感のある150㎜幅の質感が人気です。

オーク複合フローリング ナチュラルグレード
オーク複合フローリング 施工事例

[商品規格]
品番:FL-3003/ 商品名:オーク複合フローリング
規格:OPCタイプ/ グレード:ナチュラルグレード
塗装:オスモ自然塗装/ サイズ:1820mm×15mm×150mm巾
入り数:1ケース=7枚(1.63m²/ 価格(税込):13,750円(ケース)/8,436円(m²)

👑TOP3 FL-3052 オーク(ナラ・楢)ブラシ複合フローリング ナチュラルグレード

オーク(楢・ナラ)材の力強い杢目を150幅という超ワイド幅で魅せる事が可能ですし、表面は浮造り加工(ブラシ)を施しておりますので、長年使い込んだような肌触りの質感に仕上げオスモ社の自然塗料を塗布して柔らかくも無垢材特有の落ち着いた表情を演出してくれます。

ユーロワイドプランク オーク幅広フローリング
オークブラシ複合フローリング ナチュラルグレード 施工事例

[商品規格]
商品コード:FL-3052/ 商品名:オーク(ナラ・楢)ブラシ複合フローリング ナチュラルグレード
規格:複合フローリング・オイル仕上げ・ソリッド(OPC)タイプ・幅広・エンドマッチ・床暖房対応・浮造り(ブラシ)
塗装:オスモオイル塗装 サイズ:1818mm×12mm×150mm巾
入り数:1ケース=6枚(1.63m²/ 価格(税込):11,440円(ケース)/7,019 円(m²)

7.まとめ:オークフローリング材の人気の理由とその特徴

オーク材は、数あるフローリング材の中でも常にトップクラスの人気の樹種です。オーク材の需要は世界的な人気に支えられています。見た目の美しさもさることながら加工性や耐久性に優れているから古くから愛用されている広葉樹を代表する木材として認識されているのです。ぜひ参考にされてオーク材のフローリング採用の際の検討にお役立てください。

オーク材が人気の3つの理由

  • ・オーク(oak)材の名前の認知度の高さ」
  • ・「オーク材の耐久性と寸法安定性」
  • ・「オーク材の見た目の美しさ」

オーク材の特徴

  • ・オーク材のフローリングには、無垢と合板フローリングに大別できる。
  • ・無垢のオーク材のフローリングにはグレードが存在し価格に違いがある。
  • ・フローリング表面の塗装は、ウレタン塗装と自然塗装の2種類に大別される。

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