自宅の床を無垢床にして1年経過。実際に住んでみた感想

カバ桜フローリング 自宅施工中

これまで無垢フローリングに関する記事をつらつらと執筆してきましたが、今回は無垢フローリング関連のトピックというよりは実際に無垢フローリング採用した経緯とその後を述べていきたいと思います。因みに施工をした箇所一部下記よりレポートしておりますのでお気になさった方はご覧ください。

特集

2024.01.10

【職人直伝】フローリング捨て貼りとは?施工方法と流れ

弊社サイト内でもご紹介させていただいておりますフローリングの施工方法、しかし実際に施工するとなると実際職人さんや施工会社によって方法は異なりどういった手順で行う、注意したい箇所など経験則が補っている点も多いにあると考えられます。

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今後ご自宅のフローリングの採用にお悩みの方や選定する際の何かきっかけになればと思いつつ先ずは床材の選定の背景からご紹介して参ります。

はじめに、2F建ての中古戸建を購入したのち今回のリノベーションした箇所はキッチン以外の水回り(お風呂・トイレ・洗面スペース)と1.2F床面、壁紙全てで細かい箇所だと和室の畳交換、電気工事少々と収納や建具一部入れ替えました。水回りの選定・壁紙(クロス)など諸々終えた後、フローリングの選定に至った後の記事となります。

1.先ずは水回りの床面を選定しました

床面の選定一番最初は水回りのフローリングの選定をしました、理由は簡単で張る面積が少なく、色調を先に決めたい為。他に造作する箇所(背面収納や洗面台)などあった為床面の選定に関しては一番最初に取り掛かることに。

水回りのフローリングを選定する際に考えたこと

わたくしの家族構成はわたしと妻、子供(1歳)、水回りのフローリングはどうしたら良いか妻に相談した結果下記3点が議題に挙がりました。

  • 考えたこと①水気や湿気に強い
  • 考えたこと②汚れに強い
  • 考えたこと③掃除がしやすい

上記3点を踏まえ水回りのフローリングを検討してみました。

考えたこと①水気や湿気に強い

水気や湿気に強い

当たり前だと思う3点ですが子供が小さいこともあって、水回り特に脱衣所~お風呂付近はケアしてても水浸しとまではいきませんが水気は残ります。脱衣所に喚起窓はあるものの湿気のリスクも念には念を木質フローリングは第一段階で諦めました。又台所とトイレの床面は無垢フローリングにしようと企ててましたが床材を脱衣所と併せようとのことで木質以外のフローリングが候補に。

考えたこと②汚れに強い・考えたこと③掃除がしやすい

汚れに強い

汚れに強いフローリングと言えば、CFと言われるクッションフロアやPタイル(プラスチックや塩ビのタイル)でしょう。水拭きも安易に、耐水性に優れ汚れも簡単にふき取れます。クッションフロアは以前賃貸物件が住まいだった際に使用したことがあるので、試しにPタイルを見に行くことに。

Pタイル

面白い建材や水回り資材が見れるサンワカンパニーさんへ伺いました。検討の結果薄目のモルタル調の100角タイルをオーダーすることに、㎡にして5,000円(税込)切るぐらいの価格、サンワカンパニーさんは価格がワンプライスで明朗会計な点も好みです。

2.無垢にする?複合フローリングにする?

水回りのフローリングを選定したのち廊下やダイニング、他部屋の床はどんなフローリングにするか?議題で挙がった主な内容としては①子供が歩きやすいフローリングが良い・質感が良好な点など。他には②健康面を配慮した床材が良い、③コスト面など諸々意見を頂きました。

①子供が歩きやすいフローリングが良い

子供が歩きやすいフローリングが良い

我が子の保育園はいわゆる~教育と言われる意識高めの保育園に通って頂いてます。木育がさかんで玩具や遊具勿論フローリングも無垢材であり、五感を感じながら成長していく有難い環境なので複合フローリングより無垢フローリングの方が良いのかな?といった流れになりました。

質感を重視する点では無垢フローリング、挽板フローリングのいずれか。実際に保育園の床材はオークのフローリングを採用されており、日々子供は無垢フローリングを堪能している観点から木質フローリング寄りで検討することになりました。

②健康面を配慮した床材が良い

健康面を配慮した床材が良い

以前賃貸物件に住んでいた際鉄筋コンクリート造のマンションだった為室温が低く、湿気が少ないせいか過乾燥していた為家族が肌荒れや風邪など季節によってはあまり体調がすぐれない状態が続いておりました。その為住宅を購入しリノベーションする際漆喰や無垢材など自然素材を使い調湿したのち風通しの良い住まいが理想の一つとしてございました。

質感に関しては無垢フローリング・挽板フローリングどちらも申し分無いのですが、木材の呼吸に伴う調湿性能や出来るだけ自然素材が良い点を理由にやや無垢フローリング寄りの考えに。

③コスト面

コスト面

最後議論した点がフローリングのコスト面に関して、無垢フローリングと挽板フローリングどちらも木質フローリングの中では一見高めに見えますが総合的には無垢フローリングの方が安価でございます。日々無垢フローリングを販売している立場から世界的な市場を見渡すと無垢フローリングより挽板フローリングの方が世界的に需要があり、品質もやや均一であるが故に挽板フローリングの方が実際に高価でございます。

床張りする面積約50㎡、無垢フローリングだと1㎡あたりの価格5,000円~6,000円だとすると計250,000円~300,000円。挽板フローリングだと1㎡あたり8,000円~10,000円の価格ゾーン。計400,000円~500,000円大きくコスト面が変わってきます。自宅に高級材を張りたい夢ございましたが、今回はコスト面の観点から現実的な無垢フローリングを選定することに決めました。

3.家族はどんな木の種類が好きなのか?

家族はどんな木の種類が好きなのか?

無垢フローリングを使いたいと決めましたがところで家族的(わたし以外)にはどの樹種が良いのか考えることに。当然世の中ほとんどの方が木の種類など熟知しているはずが無く、先ずはどのような色調が良いのか相談することにしました。

明るい色が良い

会議の結果明るい色調の木の種類を提案するといった方向性になりました。明るいといっても程度がそれぞれなので無垢フローリングの中でも明るいとされる樹種を数通りピックアップしてみました。

ハードメープルフローリング

ハードメープルフローリング

ハードメープルフローリング白色の代表格のフローリングであり、清潔さと豊かさを象徴とする樹種です。綺麗な白色の色彩に加え艶やかな足触りは弊社お客様の中でもコアなファンは多く、「明るさを追求するならハードメープルフローリング一択である」と提案することにしました。

カバ桜フローリング

カバ桜フローリング

カバ桜のフローリング白色の木肌に加え自然な風合いをお求めの方に人気な樹種でございます。質感もハードメープルフローリング程では無いですが適度な艶やかなニュアンス、白色なので傷が目立ちにくいといった特徴を持っております。コストパフォーマンスの良さや自然な風合いを武器に提案する床材の一つとしてピックアップしました。

栗フローリング

栗フローリング

白色の樹種ばかり提案しないようにややナチュラルカラーの床材もピックアップすることにしました。栗(チェストナット)のフローリングは販売している中でもお気に入りの無垢フローリングです。杢目がうるさくなく床面を主張しすぎない用途でお使い頂く方が多く、「自宅の廊下が和室に面している為丁度良いのでは?」と節少な目の栗無垢フローリングのを最後の一手として提案することにしました。

選定を行った結果

自然オイル塗装 フローリング

度重なる協議を行ったのちカバ桜無垢フローリングの方向性でまとまりました。理由は単純明快で明かるさと無垢材の表情が適度にあるといったビジュアル面を重視した判断でした、ハードメープルを選定したかった反面コスト的にはカバ桜無垢フローリングが安価なので有難い気持ち反面と気持ちを右往左往しつつ次は規格面に関して協議が続きます。

4.表面の塗装をどうすべきか?

カバ桜無垢フローリングを選定しましたが、いよいよ大詰め規格面に関して。主に塗装をどれにするかといった内容ですが、塗装の種類は主に2種類ウレタン塗装オイル塗装か。2種類の塗装を比較しつつ選定した流れをご紹介します。

ウレタン塗装

ウレタン塗装 フローリング

ウレタン塗装とは紫外線を照射して化学反応によってウレタン樹脂を硬化させる手法らウレタン(UV)塗装と呼ばれています。ウレタン樹脂の塗膜は水気に強く耐衝撃性もあり、水気やダメージに弱い無垢フローリングのネガティブな点を守ってくれます。

無垢フローリング自体のスペックは上がるものの、ウレタン塗装にはデメリットもございます。ウレタン樹脂の塗膜の厚みにより木質感が無くなり冷たさを感じる点、艶感が上がり自然な風合いが無くなる点がございます。生活において実用的な面とフローリングとして実用的な面を取るか悩みの種となります。

自然オイル塗装

自然オイル塗装 フローリング

自然オイル塗装とは天然の油成分や蜜蝋などの主成分を原料に配合された塗料を指します。無垢材の表装面にオイル成分が浸透することで床材自体の乾燥や水滴から優しく守り、日常生活で付いた軽微なキズなどを目立ちにくくする効果が期待できます。さらにご自分でダメージが付いた際はリペアを行うことが出来る点などはメリットと捉える方が増えている傾向にあります。

ビジュアル面や木質感を追求するのであればオイル塗装がお勧めですが、ネガティブな点を挙げるとウレタン塗装より強度や水気の耐性が芳しくなく定期的にメンテナンスワックスを施す必要がある点はご面倒と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。床面は頻繁にリノベーションを行う箇所ではない為長い目で見てご自身の生活様式にあう塗装をお選び頂くのが宜しいかと思います。

塗装面を考慮した結果

自然オイル塗装 フローリング

塗装面に関してこれまで解説してきた塗装面においてのメリットとデメリット協議した結果・・・自然オイル塗装に決まりました。1番に挙がった理由は子供が小さいうちにダメージや生活痕を残してもらって、子供の成長を振り返りつつリペアするも良し、そのまま残しても味になるので良しといった結論に。

他にも保育園の床面が自然オイル塗装だから家族全員冬でも裸足で生活しているので木質感は嗜みたいなど意見が挙がりましたが正直かなりオイル塗装寄りでした。全ての選定を終えたところでやっと新しい床材に対しての期待感や早く床張りしたい気持ちが強くなりました。

5.実際に住んでみた感想

実際に住んでみた感想

実際にカバ桜の無垢フローリングを張ってみて来月で1年。床張りした当初サクラ材特有の香りほのかに感じましたが、少々落ち着いてきたように思えます。思っていたイメージより色調が明るく木肌が滑々と歩行していて足触りが良好です。因みに硬さに関して少々柔らかいのかな?と感じてましたが流石に広葉樹なので硬さは感じます。

季節による変化や床面の温かみに関してですが、夏場は床材の収縮はあまり感じませんでした。床面の体感温度は水回りのフロアタイルより温かみがあるニュアンスです、対して冬場は若干床材の痩せているのかな?と思いきやさほど変化は無く、フロアタイルの箇所より温かみの恩恵を感じました。物件や張る箇所ごとに体感する度合いはそれぞれですが、床面の断熱効果は体感でき現に子供が無垢フローリングの箇所にてよく遊び、走り回ります。

肝心な床面のダメージに関してですが日々玩具や絵本、キッチン雑貨が飛び舞う中、目立った傷は未だ無く深めの傷が付いた際にまたレポートしようといった運びになりました。後悔した事案としてキッチン部フロアタイルにした為冬場料理中かなり冷たく、無垢若しくは挽板フローリングを検討しても良かったのでは?と思いました。油汚れの除去や掃除がしやすい点は有りがたいのですが、裸足生活を行っている我が家では足元冷える点は今後課題が残った結果になりました。

6.まとめ

わたくし事ではありましたが実際にフローリングを選定の流れから結果までレポートさせて頂きました。日々フローリングを販売させて頂いておりますが、お客様が悩んでらっしゃる過程・・・生活においての用途や導線やライフスタイルの中での優先順位など家族と相談することで身をもって体感致しました。

自宅の例でははじめに水回りの床材を決めたのち住まいの主に生活する箇所から玄関~廊下分を考えたのち2F子供部屋を検討し、色味を考え無垢フローリングに至ったのち塗装面をオイル塗装としました。

少々端折ってレポートしたのでフローリングを選定する上で~の点は気にならなかったのか?などございましたら直接お問い合わせ下さい、本記事がフローリング選定の際になにかしら参考になればと願っております。

無垢フローリング専門通販キャスオンラインではご検討希望の際弊社商品3種まで無料にて全国発送しております。以下よりフローリング一覧(床材ラインナップ)を掲載しておりますので気になる床材がございましたら是非カットサンプルをお手に取って頂き質感や色味等ご確認下さい。

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