チーク材は「世界三大銘木」の一角を担い世界的に貴重な木材として知られております。フローリングにおいても高級銘木かつ優れた木材として認知されており、高級感のあるシーンやリゾートライクな空間など現在も尚人気を博しております。今回はそもそもチーク材について、そしてチーク材の魅力や人気の理由、経年した際の変化に関してやお手入れ方法まで解説していきます。

この記事では無垢フローリング床材専門店「キャスオンライン」の冨島がチーク材にまつわる知識やお手入れ方法などをわかりやすく解説していきます。

1：チーク材の原産地や木材の特徴とは？

チーク材の原産地

チーク（teak）材は主に東南アジア原産のマメ科の広葉樹です。インドネシアやタイ、インドを中心とする植林材とミャンマーを中心とした天然木に大きく分かれます。いずれも高級材として扱われていますが、天然木は乱獲防止や環境保全による伐採が規制されています。

チーク材の特徴や用途

チーク材は世界的にも人気の高い高級木材として非常に有名です。加工性と耐久性に優れ、チーク材自身が持つ天然の油分が経年変化において表面を独特の飴色に変化させます。その用途としては古くは東南アジアの寺院の構造材や船舶のデッキなど耐久性が求められる用途に利用されてきました。

近年ではフローリング材はもちろんのこと家具や楽器、内装材などに使用されています。油分を含むなめらかな質感と茶褐色の深い色味、耐久性や加工性に優れた特徴をチーク材は持っています。

2：チークの床材はなぜ人気なのか？

◆チーク無垢フローリング施工事例

チーク材は、フローリング材としても大変人気があります。高級材としての知名度や希少性が高いということもありますが、それ以外にもいくつかの魅力があります。ここではチークの床材の魅力について解説していきましょう。

加工性と耐久性に優れたチーク材

チーク材は、加工性と耐久性に優れた木材として広く知られています。チーク材は切削や研磨などの加工がしやすく、加工後の収縮や膨張の変化が少ないため多くの木材の中でも非常に価値の高い木材として認知されているのです。

チーク材は、油分を多く含むことにより害虫や水気にも強いことから古くは東南アジアの寺院などの構造材や船舶のデッキなどにも使用されてきました。

飴色に変化するチーク材の深い艶

チーク材は、見た目の意匠性でも優れた質感を併せ持つ木材です。チーク材に含まれる油分は経年変化を経て飴色の深く自然な艶が出る事でも知られています。多くの木材がワックスやメンテナンスオイルで油分を加えることにより美しい質感を維持できるのに対してチーク材は木材自身が持つ油分で深い艶を維持してくれます。

使い込むほどに増す飴色の艶感は、他の木材には無いチーク材の魅力と言えます。

なめらかな質感とチーク材特有の色味

チーク材のなめらかな質感は、多くの油分を含む木材の特徴です。黄色～茶褐色の色味は、木材自身が持つ天然の色味で多くの木材の中でも高い希少性が人気の理由です。着色などでは出せない天然木ならではの深い色味やコントラストには高級感があり世界で広く評価されています。

以下のボタンより、チーク材フローリングのご購入やサンプルの無料送付を受付ております。

3:チーク材フローリングの色味と経年変化

チーク材の魅力でもある黄色～茶褐色の色味にはいつくかの特徴があります。またここではチーク材の色味と経年変化に関する解説をしていきましょう。

原産地によって変わるチーク材の色味

チーク材の色味には大きく分けて黄色と茶褐色のものがあります。産地によっての違いもありますが、植林木と天然木に分けられます。植林木のチーク材は、黄色～茶色の色味が特徴で主にインドネシアやタイ、インドなどの地域で伐採されます。

天然木のチーク材は濃い茶褐色の色味と油分を豊富に含んでおりミャンマーなどの地域で伐採されます。いずれも高級材として扱われていますが、植林木が安定的に供給されるのに対して天然木のチーク材は伐採の規制が厳しいため年々少なくなっています。

チーク材フローリングの経年変化

チークのフローリング材は、油分を多く含み使い込むほどに表面の自然な艶感は増し色味は濃くなる傾向にあります。ただし、塗装の種類やお手入れの頻度によっても艶感は変わります。

上記の写真は、チーク材のオスモオイル仕上げのフローリング梱包開封時・5年経過した写真です。色味が濃くなり自然な艶感が増している様子です。
このようにチーク材が持つ濃い茶色～茶色の色味は年々深みが増し、床張り時よりさらに美しい床材へ変化していく点もチーク材が世界的に人気傾向に有るポイントなのかもしれません。

フローリングの色の種類などの特集ページはコチラ

「フローリングの色選びガイド」人気の色や種類とは？

無垢材の経年変化の特集ページはコチラ

「無垢材の経年変化」時ともに増す木材の味わいと魅力

無垢フローリングの種類や知識に関する解説ページはコチラ

無垢フローリングガイド

4:チーク材を長持ちさせるお手入れ方法　

チーク材のフローリングを長く美しく保つお手入れ方法について解説していきましょう。
床材に使用される場合には、表面の塗装の状態を確認しておきましょう。
表面の塗装の状態によってお手入れ方法が変わります。塗装の種類には、以下の3種類があります。

ご使用の床材の塗装の状態に合わせてお手入れすることが重要です。
ウレタン塗装や自然塗装のメンテナンスやお掃除の方法は下記にまとめましたので参照してください。
無垢材の表面に塗装を施していない無塗装の場合には自然塗料やオイルなどによる塗装をおすすめします。
DIYで簡単に塗装を施すことができ自然な艶感を長く保つことができます。

ウレタン塗装/UV塗装　無垢フローリングの日々のお手入れ方法

ウレタン塗装を施した無垢フローリング材は、掃除機で塵やごみを取り除くだけで結構です。どうしても水拭きが必要な場合には中性洗剤を薄めて硬く絞り汚れを取り除いてください。艶だしを目的としたフロアーワックス等をご使用の際にウレタン塗装専用のワックスを使用して事前に試し塗りを行い艶感を確認した方が良いでしょう。

　　　　　　　　

通常のお掃除方法	お掃除の際の注意点	メンテナンスワックスの使用
◎掃除機 ◎雑巾乾拭き ◎ドライシートでのお掃除 〇雑巾での水拭き ※雑巾を固く絞って使用する	通常の掃除機でのお掃除や雑巾がけ等で問題はありません。水分や液体をこぼした際には速やかにふき取る事。	頻繁にワックスを使用する必要はありません。使用する際はウレタン塗装専用で試し塗りをして艶感を確認する。

［自然塗装/オイル塗装　無垢フローリングの日々のお手入れ方法］

浸透系の自然塗装を施した無垢フローリング材は、通常の掃除機で表面のごみやほこりを取り除いてください。表面の自然な艶感がなくなってきたら自然塗装専用のワックスやオイルでメンテナンスすることにより自然な艶感と保護性能がよみがえります。

　　　　　　　　

通常のお掃除方法	お掃除の際の注意点	メンテナンスワックスの使用
◎掃除機 ◎雑巾乾拭き ◎ドライシートでのお掃除 △雑巾での水拭き ※雑巾を固く絞って使用する	通常のお掃除方法でOK。表面にオイルが塗装されていますので水拭きの頻度は少な目で。化学薬品の使用はNGです。	オイル塗装用の専用メンテナンスワックスで定期的に油分を与えることで質感と保護性能を保つことが出来ます。

［無垢の床材におすすめのオスモワックス］　※ウレタン塗装には使用できません

オスモ社の自然塗料は日本国内はもちろん世界で利用されているドイツ発祥の無垢材専用保護塗料です。メンテナンス用の塗料として購入しておくと大変便利です。

無垢フローリングのお手入れに関する専用ページはコチラ

無垢フローリングのお手入れ(メンテナンス)・補修(リペア)について

フローリングの総合人気ランキングTOP30特集ページはコチラ

【フローリング総合人気ランキング】

5：まとめ

チーク材の魅力や特徴、お手入れ方法など解説してきました。チーク材は高級材の代名詞としてよく知られていますが、見た目の意匠性だけではなくなめらかな質感や耐久性などが優れているから世界で人気のある木材になったとも言えます。チーク材の特性を知って塗装の種類に合わせた適切なお手入れをすれば長く美しく保つこともできます。様々な樹種の中でチーク材という選択肢で悩まれたらぜひ参考にしてください。

無垢フローリング専門店キャスオンラインショップでは無垢フローリングをご検討頂く方のために弊社商品3種まで無料でサンプルを全国発送しております。以下よりチークフローリング一覧（床材ラインナップ）を掲載しておりますので気になる床材がございましたら是非カットサンプルをお手に取って頂き質感をご堪能下さい。

◆チークフローリングのサンプル請求は以下の「チークフローリング一覧」より