今回は福岡県内の木材を取り扱う会社様のご自宅k様邸の施工事例のご紹介です。
木材に精通した方ならではのこだわりの空間、普段は部分的なアクセントで壁板や無垢フローリングを我々も施工する際に用いるのですが今回は大胆に無垢材を使用しております。
天井・軒天・壁板にお勧めの無垢材!レッドシダーの魅力とは?
2022.11.02
北米針葉樹を代表するウエスタンレッドシダー(和名:米杉)材は、注文住宅・店舗の内装無垢材として大変人気があります。近年ではおしゃれなリノベーション物件等でも天井材として内装を彩るワンランク上の欠かせないアイテムとなっています。今回は、ウエスタンレッドシダーの魅力や人気の秘密とその特徴や用途を解説していきます。
目次
ウエスタンレッドシダーとは?
先ずウエスタンレッドシダー(ヒノキ科ネズコ属)とは北米(アラスカ州)からカナダ・北米西海岸に生育している樹木であり、古くから北米地方のインディアンの生活に親しまれたことから「生命の樹」と呼称されていた背景があります。針葉樹の中でも寸法安定性が高く、加工性能が高い上防虫効果もあることからカナダでは古くから住宅やカヌーや民具など生活に密着していた樹種だと言われております。
勿論現代の住宅においても重宝されている樹種であり、シロアリやカビなどに強いことから日本の気候に適している材言われ内装材・デッキ材・外装材と様々な用途で使われております。意匠面においても人気でございますが木材自体の特徴において非常に優れている為長年親しまれている材と言えます。
ウエスタンレッドシダー(米杉)の壁板・羽目板の人気の秘密とは?
ウエスタンレッドシダーや米杉という名称は一般の方にはあまり耳慣れない名称かもしれません。ウエスタンレッドシダーは、北米材(主にカナダ)の針葉樹を代表する木材で日本でもおしゃれな内装材として根強い人気があります。日本の天然杉の杢目とよく似ている為、米杉という名称で呼ばれることも多くあります。
ウエスタンレッドシダー(米杉)内装用の壁板材は、羽目板やパネリングという名称で呼ばれています。最大の魅力は天然の無垢材の色のムラが織りなす「天然木のコントラスト」にあります。
ウエスタンレッドシダーの杢目は、薄いベージュ色の物や茶色、黒茶色など同じ木材でも様々な色味が混在します。ウエスタンレッドシダーの杢目の色の違いは、天然木ならではの不規則な色のコントラストが高級感のあるワンランク上のおしゃれな内装を彩ってくれます。
最近では、無垢の天井材として利用されるケースが多く間接照明のダウンライトとの相性が良く、ワンランク上の高級感を演出してくれることから定番的な人気があります。
レッドシダー(米杉)のパネリングはどのような用途で使われているか?
レッドシダーのパネリングは、内装用の天井板やワンポイントの壁板、軒天材として非常に人気があります。他の木材では表現できない色のコントラストは、ワンランク上のデザイン性があり多くのおしゃれな内装材として注文住宅や店舗、リノベーション物件などで頻繁に利用されています。
内装や軒天などに使用する際には節を含まないクリアーグレードが多く利用され人気です。北米針葉樹を代表する高級木材としても広く認知されています。他の木材では表現できない色味のコントラストはレッドシダーの最大の魅力で気もあります。
ウエスタンレッドシダー(米杉)の壁板・羽目板の商品紹介
ウエスタンレッドシダーの壁板(羽目板)製品は、厚み8mm×巾88mmのラインナップでご用意しています。表面には節を含まないクリアーグレードで板目と柾目がランダムに梱包されています。薄さ8mmですので大変軽く現場での施工、特に天井材として施工する際には大変重宝されています。
幅は88mmで張り上がりの美しさから最も人気のあるサイズです。米杉の本場カナダでは、Feet(フィート)で長さを計算するので弊社では6フィートサイズの長さの場合は約1830mmとなります。
※1フィート=30.48cm
※2023.3月2日再入荷致しました。
品番:HP-5022 商品名:ウエスタンレッドシダー(米杉)壁板・羽目板材
仕様:本実加工・V溝面取り 表面のみモルダー加工 / グレード:クリアーA / 塗装:無塗装
サイズ:1830mm×8mm厚×88mm巾 入り数:1ケース=10枚入り(1.61m²)
価格(税込):20,515円/ケース 参考m²単価(税込):12,743円/m2
※2023.3月2日再入荷致しました。
品番:HP-5023 商品名:ウエスタンレッドシダー(米杉)壁板・羽目板材
仕様:本実加工・V溝面取り 表面のみモルダー加工 / グレード:クリアーA / 塗装:無塗装
サイズ:2130mm×8mm厚×88mm巾 入り数:1ケース=10枚入り(1.87m²)
価格(税込):24,805円/ケース 参考m²単価(税込):13,265円/m2
ウエスタンレッドシダーの特徴や様々な用途
ウエスタンレッドシダーの特徴
ウエスタンレッドシダー(米杉)は、針葉樹の中でも天然の油分を多く含む腐れにくい樹種として有名です。アメリカやカナダでも主にガーデニング用のデッキ材として多く使用されています。天然の日本杉と似ていることから米杉と呼ばれることがありますが、日本国内の同種としては、富山県の黒部地域に自生する黒部杉や岐阜県の木曽地域に自生するねずこと同種とされています。
カリフォルニア沿岸部~アラスカにかけての太平洋沿岸部が主な原産地で、樹齢数百年を超え、直径は1mを超える大系木に成長する事から優良な木材資源として古くから人気があります。
ウエスタンレッドシダーの樹木は、まっすぐ育ち伐採後も割れや曲がりといった動きが少なく扱いやすい木材といえます。木材の切削や研磨といった加工性に優れた特性を持つため、内装材の加工材やドアなどの用途としても利用されています。表面は、繊細で柔らかく、傷等がつきやすいので壁板や天井材といった内装材として取り扱う際には配慮が必要です。
ウエスタンレッドシダーの様々な用途
レッドシダーは、油分を多く含み耐久性が高い木材としても有名です。節を含む部分は主にガーデニング用のデッキ材や外壁材として利用されています。節を含まないハイグレードな材は、天井材や軒天材、壁材として利用されています。乾燥の工程を経て加工された壁板材は、保温性に優れた性質を持ち室内の湿度調整の役割を果たしてくれます。
ウエスタンレッドシダーの壁板は、おしゃれな新築住宅やワンランク上のリノベーション物件でよく目にすることが多くなりました。壁板という総称ですが、近年では無垢の天井材パネルとして利用されるケースがほとんどです。国産の杉や桧材では、代用がきかない濃淡の不規則な色味のコントラストはウエスタンレッドシダーの壁板材の人気を支えています。