隠れた人気の広葉樹「栗材無垢フローリング」の魅力や特徴とは?

栗材の無垢フローリングは、プロの建築業者や設計関係者から支持される隠れた人気の無垢材です。プロの建築業者から支持される理由やその特徴について解説していきます。

栗無垢フローリング 施工事例

目次

1:栗(チェストナット)の原産地や無垢材の特徴とは?

栗の木
製材した栗材
栗無垢フローリング プライムグレード

[栗材の原産地]

栗材は、栗の実がなることでもよく知られる広葉樹です。栗の実は身近な存在ですが、木材としての栗材の特性はあまり知られていません。栗は、オーク材などと同様のブナ科の広葉樹で日本や中国、朝鮮半島など東アジアに自生しています。英名ではチェストナット(chestnut)と呼ばれています。日本国内でも頻繁に目にする栗の木ですが、無垢フローリングに使用される栗材の多くは中国を中心とした東アジア原産です。
広葉樹とは・・・葉っぱが広く平たい葉を持った樹木であり材質が硬い為ハードウッドとも呼称される。

[栗材の特徴]

栗材は、オーク材と同様のブナ科に属し木目や色味が良く似ています。タンニンを多く含み害虫や水気に対する耐性があることでも知られています。木目は大ぶりで力強く、材質は比較的硬い特徴を持っています。木目や色味が良く似たオーク材と比較されますが、比較的に色むらが少ないのが栗材の特徴です。

[栗材の特徴や用途]

栗材に多く含まれるタンニンとはポリフェノールの一種で渋み成分のようなものです。タンニンを多く含むことにより害虫に強い特性を持っています。栗材の硬さと害虫に強い特性から鉄道の枕木の材料や神社仏閣の土台などにも使用されてきました。木目の美しさと加工性や塗装のりが良いことから家具材としても隠れた人気の樹種として知られています。

2:栗材の無垢フローリングの3つの魅力とは?

栗材は、無垢材に精通したプロの建築業者の間からも支持される人気の広葉樹です。栗材の人気を支える画された魅力を3つのポイントにまとめて解説していきましょう。

栗無垢無垢フローリング 施工事例2

「害虫や水気への耐性」

栗材には、ポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれています。タンニンには害虫が嫌う渋みが多く含まれ害虫への耐性が高いとされています。また、栗材自体に含まれる油分が多く自然な艶感が出やすく水気に対する耐性が高いのも隠された栗材の魅力です。

「美しい木目と硬い材質」

栗材は、オーク材とよく似た力強い大ぶりな美しい木目を持っています。床材としても十分な硬さを持っているので無垢フローリングの材質として適しています。摩擦や擦り傷に対してはどうしても傷がつきますが、研磨することによりその美しさは何度でも蘇ります。無垢材の広葉樹のかなでも色むらが少なく使いやすいのが建築業者からの支持が高い一因にもなっています。

「加工性の良さと塗装映えする栗材」

研磨や切削などの加工のしやすさも栗材の魅力の一つです。栗材は、オイルや着色系塗料ののりが良く塗装映えするのでアンティーク調の加工などを施すのにも適しています。塗装を施すことにより栗材自身の木目の表情が強調され塗装映えする樹種としても人気があります。

参照図;代表的な床材の樹種・価格と硬さの相関図

代表的な床材の樹種・価格と硬さの相関図

※上記チャートは同一グレードの各樹種を比較した場合のちゃーとになります。
但し産地やグレード、規格等により価格の幅は大きく異なります。


栗材のフローリング一覧

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クリ・栗フローリング材一覧

3:プロから支持さる栗材の魅力と隠れた人気の秘密とは?

栗材の特徴や特性について解説しきました。プロの建築業者から支持される栗材ですが、オーク材やチーク材のような認知はされていません。その理由についても解説していきましょう。

「プロの建築業者から支持される栗材の魅力」

栗材は、日本でも古くから神社仏閣の土台や枕木などに利用されてきた広葉樹です。加工性や耐久性に優れ、広葉樹の中でも総合的なバランスに優れた無垢材です。特に耐久性の高さと木目の美しさへの評価が高い広葉樹としてプロの建築業者からの支持を得ています。栗材は、材質が固く耐久性が高い理由から無垢材に精通した宮大工などの建築業者などには優れた無垢材として認識されているのです。

「栗材がメジャーな広葉樹として知られていない理由とは?」

栗材は、オーク材などと比較して世界的にも自生している地域が限られています。無垢材としての流通量が少なくそれほど多く取れる樹種ではありません。杉材などの針葉樹と比較しても伐採できる数量が非常に少ないのが一般の方にあまり知られていない理由です。以前は、天然乾燥で工程に時間と手間がかかっていた栗の無垢材ですが、近年は乾燥技術や流通網の発達により無垢フローリング材としても安定的に供給されるようになりました。

「オーク材と栗材の比較」

栗材の表情は、オーク材とよく似ています。オーク材と比べると色むらが少なく木目が大きいのが栗材の特徴です。栗材の流通量はオーク材ほど多くありませんが、無垢の床材として隠れた人気の樹種として木材のプロの流通業者からも高い評価を受けています。

画像:オーク材無垢フローリング

オーク材無垢フローリング

画像:栗材無垢フローリング

栗材無垢フローリング

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「無垢フローリングガイド」

無垢フローリングの選び方に迷ったらこちらの特集ページをご覧ください。

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4:栗の床材を長持ちさせるお手入れ方法 

栗無垢フローリング ナチュラルグレード 施工事例

栗材のフローリングを長く美しく保つお手入れ方法について解説していきましょう。無垢フローリングの表面の塗装の状態を確認してそれぞれの塗装に合わせてお手入れすることが重要です。
表面の塗装の状態によってお手入れ方法が変わります。

[ウレタン塗装/UV塗装 無垢フローリングの日々のお手入れ方法]

ウレタン塗装を施した無垢フローリング材は、掃除機で塵やごみを取り除くだけで結構です。どうしても水拭きが必要な場合には中性洗剤を薄めて硬く絞り汚れを取り除いてください。艶だしを目的としたフロアーワックス等をご使用の際にウレタン塗装専用のワックスを使用して事前に試し塗りを行い艶感を確認した方が良いでしょう。

        

通常のお掃除方法 お掃除の際の注意点 メンテナンスワックスの使用
◎掃除機
◎雑巾乾拭き
◎ドライシートでのお掃除
〇雑巾での水拭き
※雑巾を固く絞って使用する
通常の掃除機でのお掃除や雑巾がけ等で問題はありません。水分や液体をこぼした際には速やかにふき取る事。 頻繁にワックスを使用する必要はありません。使用する際はウレタン塗装専用で試し塗りをして艶感を確認する。

[自然塗装/オイル塗装 無垢フローリングの日々のお手入れ方法]

浸透系の自然塗装を施した無垢フローリング材は、通常の掃除機で表面のごみやほこりを取り除いてください。表面の自然な艶感がなくなってきたら自然塗装専用のワックスやオイルでメンテナンスすることにより自然な艶感と保護性能がよみがえります。

        

通常のお掃除方法 お掃除の際の注意点 メンテナンスワックスの使用
◎掃除機
◎雑巾乾拭き
◎ドライシートでのお掃除
△雑巾での水拭き
※雑巾を固く絞って使用する
通常のお掃除方法でOK。表面にオイルが塗装されていますので水拭きの頻度は少な目で。化学薬品の使用はNGです。 オイル塗装用の専用メンテナンスワックスで定期的に油分を与えることで質感と保護性能を保つことが出来ます。

[無垢の床材におすすめのオスモワックス] ※ウレタン塗装には使用できません

オスモワックス

オスモ社の自然塗料は日本国内はもちろん世界で利用されているドイツ発祥の無垢材専用保護塗料です。メンテナンス用の塗料として購入しておくと大変便利です。

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5:まとめ

栗材の魅力や特徴など解説してきました。栗材の無垢フローリングは流通量こそ少ない物の無垢フローリング材としても優れた広葉樹としてプロの間でも高い評価を受けています。大ぶりで力強い木目の美しさや耐久性の高さは栗材の最大の魅力です。木目や色味がよく似たオーク材と比較されますが、コストパフォーマンスにも優れ隠れた人気の広葉樹でもあります。メンテナンス方法等も参考にされ栗材の無垢フローリングをご検討の際には参考にされてください。

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