プロがおすすめする高級感で選ぶ挽板フローリングベスト3
2023.03.01

今回は、一般的に人気のフローリングではあまりフォーカスされない「高級感」といった観点からおすすめできる挽板フローリングをご紹介したいと思います。高級感と言っても派手さや豪華さというよりも「上質さ」や「落ち着いた」といった観点でおすすめしたい高級感のある挽板フローリング材を3点選んでみました。
本物の無垢材の高級樹種を使用した挽板フローリングは、意匠性が高くお部屋の内装のイメージを大きく左右します。それだけに「高級感」や「上質な落ち着いた雰囲気」でフローリングを探したい方はぜひ参考にされてみてください。
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[無垢材に負けない高級感が魅力の挽板フローリングとは?]

挽板フローリングの特徴
挽板フローリングとは、合板基材に無垢材の挽板(厚さ2~4㎜)を張り合わせた複合フローリングです。無垢材と比べ収縮や膨張しにくく床暖房等にも使用できる機能性の高さなどが評価され採用が増えています。質感といった面でも無垢材と同等の質感を持ち、一般的な複合フローリングとは一線を画します。
国内で最も一般的に流通しているフローリング材の多くは、合板基材に高性能の印刷されたシートを張り合わせた複合タイプのシートフローリング材です。量産が可能で多様なバリュエーションがあり機能性も充実していますが、素材感や木質感といった面では挽板フローリングが優れています。
高級感に欠かせない素材そのものの質感
高級感や上質さを左右するフローリング材の質感は、やはり素材そのものが持つ質感の魅力に左右されます。挽板フローリング材に使用される挽板には希少な高級樹種が多く使用されています。世界的に人気のウォールナット(黒クルミ)やチークなどが高級樹種として有名です。
一般的なフローリング材でもチーク色やウォールナット色の着色や塗装を施すことは可能ですが、本物の高級感や上質さには至りません。高級樹種の質感の美しさは細部に宿ります。挽板フローリングの質感の魅力は本物の木が持つ魅力そのものでもあります。
高級樹種の魅力を引き立てるフローリング材の材幅
無垢フローリングの材幅は90㎜が一般的ですが、挽板フローリングの材幅は150㎜が一般的です。挽板フローリングは高級材の魅力を引き立たせるワイド幅が可能です。床面のフローリングピースが大きくなるほど視覚的には広くゆったりと見える効果があり上質で落ち着いた空間を演出できます。
挽板フローリングの150㎜を超えるワイド幅では、木目の美しさや微妙な色味の差異などがより明瞭に現れます。高級樹種の細部にわたる魅力を最大限に感じやすいため、材幅が意匠性に与える影響は大きいと言えます。
150㎜を超えるワイド幅だから挽板フローリングは、高級樹種の魅力をより引き立ててくれると感じます。
[高級感で選ぶおすすめの挽板フローリングベスト3紹介]
高級感挽板フローリングベスト1:チーク材挽板フローリング
高級材の代名詞として世界でも人気のチーク材挽板フローリングをまずおすすめします。チーク材は耐久性と加工性に優れた世界の銘木として知られています。厚さ2㎜の挽板に使用されるチーク材は、東南アジアに自生する樹齢数百年の高齢木が使用されています。
チーク材は油分を多く含む木材としても知られ表面の自然な艶感を保ち、長く美しさを持続することからプロの間でも人気の高い樹種です。落ち着いた茶褐色の深い色味は、素材そのものの質感の高さが高級感を演出してくれるおすすめのフローリング材です。
高級感挽板フローリングベスト2:ウォールナット材挽板フローリング
ウォールナットは、北米原産のクルミの一種で正式名称はアメリカンブラックウォールナットと呼ばれています。黒~濃茶褐色の色味は、類似する色味の木材が少ないことから世界でも希少なもの材として人気があります。木目の差異が比較的大きく、内装のアクセントとして床面の意匠性を高めてくれる効果が期待できます。
高級樹種としての世界的な認知度も高く、高級家具材などにも多く利用されています。ブラックウォールナットの深い黒~濃茶褐色の色味をフローリング材に使用することによって内装の配色を引き締め上質な空間の演出が可能です。高級感と存在感が際立つウォールナットのフローリング材として大変おすすめです。
高級感挽板フローリングベスト3:ブラックチェリー材挽板フローリング
ブラックチェリーは、北米原産のバラ科の広葉樹です。アメリカ北東部を主な原産地とする樹木で、アメリカンブラックチェリーとも呼ばれています。ブラックチェリー材の表面には頻繁に美しい杢目が見られます。波状杢や虎杢といった無垢材特有の美しい杢目は、不規則に現れます。
ブラックチェリー材の材質は、適度な硬さと滑らかな質感を持っています。ブラックチェリー材には豊富な油分を含み、木材自身がもつ自然な艶感と肌触りの良い滑らかな質感が世界から高く評価されています。ブラックチェリー材は、単色では表現できない赤褐色の深い色味が特徴です。
[内装の質感を大きく左右する床材の重要性]

フローリングは、単なる内装材の一部として利用されてきました。しかし、近年では内装材の中でも特に意匠性を左右するアクセントとしての役割が大きくなっています。壁や天井はクロスが多くなり、フローリング材の質感や配色で内装の雰囲気を変えることが多くなりました。
意匠性や質感に対する重要性が増したことによって挽板材の高級フローリング材が選ばれるようになったとも言えます。フローリング材の材質次第で内装の雰囲気が大きく変わります。納得できるフローリング材の選定には、自分で選ぶというプロセスが欠かせません。今回のランキングもお役立ていただくと幸いです。